文化 神河町の歴史文化遺産

■地域のたからもの(1) 大山城
大山城は、杉と大山にまたがる城山(標高486.8m)の山頂に存在する山城です。貞治元年(1362)に播磨国を治めていた赤松直頼によって築かれたと伝えられています。当時勢力を二分していた播磨の赤松勢と但馬の山名勢が競う中、赤松勢の最前線の拠点として山名勢の北からの攻めに備えた城構えとなっています。城域には、主郭のほかに両翼50mほどの土塁付大堀切や、平坦に削りだして作られた区画である曲輪、切岸が現存しています。
また、大山城の南にもう一つ小規模の城郭遺構が存在し、この城跡は小規模ながら主郭跡のほか、曲輪や二重の堀切・切岸が残っており、地元では、羽柴秀長が但馬攻めを行った際に築城したのではないかと考えられています。
大山城は地元の方々によって見学イベントなども企画されていますので、興味のある方はぜひ参加してみてください。