- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県太子町
- 広報紙名 : 広報たいし 2025年6月号
◆~認知機能低下を予防するために~補聴器の使用について
2020年に、世界的に権威のある英医学誌「ランセット」で、認知症の約40%が予防できる可能性があると発表されました。その報告では、認知症のリスクを高める原因の1つとして難聴が挙げられ、難聴と診断された場合は早めに改善に向けた取組をすることで、認知症発症の予防効果が期待できるとされています。
人は聞こえづらくなると、最初はなんとか耳を凝らして相手の話を聞こうとしますが、その状態が長引くとだんだん億劫くうになります。周りの人も、初めは本人に聞こえるように大きい声で話そうと配慮してくれますが、だんだん用事以外のことは話さなくなる傾向にあります。こうした負のスパイラルが生じることで、聴力でなく「言葉を認識して理解する」という脳を働かせる機能が減少し、それによって聞く力も認知機能も衰えるので、認知症発症のリスクが高まるのです。
側にいる人の話していることが聞き取れなかったり聞き間違えたりするなど、生活をする上で支障が生じている状態であれば、補聴器の使用を検討することが認知症予防には有効です。
町では、高齢者の補聴器購入助成事業を行っています。詳細はお問い合わせください。
問合せ:高年介護課
【電話】276-6639