くらし 消費生活ワンポイント 「デジタル終活」について考えましょう!

【事例】
・亡くなった兄が生前利用していたネット銀行の口座を確認するため、スマートフォンの画面ロックを解除したいが、パスワードが分からない。携帯電話のショップに相談したが「初期化はできるが画面ロックの解除はできない」と言われた。仕方なく専門業者への依頼を考え、複数の業者に問い合わせたが、費用が最低30万円かかるうえ、解除に半年はかかると言われた。
・夫が亡くなり携帯電話を解約した。最近、夫が契約していたスマートフォンのセキュリティソフトのサブスクリプション契約が残っていることが分かり、事業者に問い合わせると「すぐに解約するにはIDとパスワードが必要。それが分からなければすぐには解約できない」と言われた。

【アドバイス】
スマートフォンなどのID、パスワードは、第三者に知られないよう適切に管理することが重要です。一方で、デジタル遺品(スマートフォンなどの中の見えない資産や契約)を確認する必要がある場合に、故人のスマートフォンなどのID、パスワードが分からず、データを調べられないという問題が発生しています。「デジタル終活」とは、突然の万が一に備えて、残された家族が困らないよう事前に対策しておくことです。年齢に関係なく、デジタル機器を利用する全ての人に求められます。万が一の際に、遺族がスマートフォンやパソコンのロック解除ができるようにしておきましょう。ネット上の資産やサブスクリプションの契約はサービス名やID・パスワードを日頃から整理しておきましょう。何かお困りのことがありましたら、太子町消費生活センターまでご相談ください。
【電話】277-1015

問合せ:生活環境課