くらし 令和7年度 まちの予算(1)

令和7年度佐用町当初予算は、一般会計130億272万円で、特別会計と企業会計を合わせると総額225億1157万円です。
一般会計の予算規模は、前年度比で7・1%減。ふれあい町民プールや三日月藩乃井野陣屋館(以下、三日月陣屋館)の改修工事を実施するほか、合併20周年を記念し、記念式典など様々な行事・イベントを開催します。

◆歳出

語句の説明(歳出)
・議会費…議会の運営などに使われる
・総務費…総務管理、地域振興などに使われる
・民生費…福祉サービスの提供などに使われる
・衛生費…健康増進やごみの処理などに使われる
・農林水産業費…農業、林業の振興などに使われる
・商工費…商工業の振興などに使われる
・土木費…道路や橋りょうの整備や維持管理などに使われる
・消防費…西はりま消防組合や消防団の運営などに使われる
・教育費…小中学校の管理運営や施設整備、生涯学習の推進などに使われる
・公債費…町の借入金の償還に使われる
・諸支出金…基金の利子の積立などに使われる

◇合併20周年記念事業 28事業1988万円を計画
10月に合併20周年を迎えることから、各種記念事業を実施します。
10月5日に記念式典を行うほか、記念誌の全戸配付、学校給食での記念メニュー提供、花火大会での打ち上げ数増発、記念コンサートやスポーツイベントなど、28事業を計画しています。
また、町の未来を見据え、フォーラムやワークショップなど「縮充のまちづくり」の考え方を浸透させるための事業を推進します。

◇三日月陣屋館を改修 給食費・食材費を継続支援
観光分野では、三日月陣屋館の改修工事を実施し、貴重な文化財を守り、観光資源としての活用を図ります。
教育・文化分野では、学校給食センターの厨房機器を更新するとともに、給食費の半額補助と食材費の一部助成を継続し、保護者への新たな負担を求めることなく、栄養バランスのとれた給食を維持していきます。
スポーツ分野では、老朽化しているふれあい町民プールの長寿命化を図るため、改修工事を実施します。

◆歳入

語句の説明(歳入)
・町税…町に納める税金(町民税、固定資産税など)
・地方交付税…町が一定の行政サービスを行えるように国が交付するお金
・地方譲与税等…国税として集め、市町村に譲与されるお金
・国庫支出金…町が行う事業に対して国が交付するお金
・県支出金…町が行う事業に対して県が交付するお金
・地方債…町が行う事業に対して借り入れるお金
・繰入金…基金などから一般会計に繰り入れるお金

◇地方債が12億円超の減少
地方交付税は、国の総額ベースで1・6%増を見込み、前年度と比較して3440万円増の59億5760万円を計上しています。
地方債は、11億7970万円。みそ・惣菜加工所の新築・改修や上月文化会館の除却・駐車場整備など大型事業が完了したため、前年度24億4218万円から51・7%減少しました。
また、財源不足を補うため、財政調整基金から1億7400万円を繰り入れます。

◇借入金残高は1・2%の増加
基金残高は、グラフ(1)のとおりです。みそ・惣菜加工所の新築・改修事業などに対する借入金の償還に備え、令和6年度に減債基金への積立を行っています。また、財政調整基金は令和7年度に取崩しを予定しているため減額となります。
グラフ(2)は一般会計の借入金の残高です。繰上償還を積極的に行っているものの、償還額を上回る借入を行うことから、借入金の残高は、前年度から1・2%の増加となる見込みです。

グラフ(1)一般会計基金残高の推移

・特定目的基金
特定の目的のために積み立てられた基金
・減債基金
公債費の増加に備えて積み立てられた基金
・財政調整基金
予測できない収入の減少や支出の増加に備えて設けられる基金

グラフ(2)一般会計町債残高の推移

※金額は千円単位で切り捨てているため、各区分の合計と総額は一致しません。