- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県佐用町
- 広報紙名 : 広報さよう 令和7年6月号
◆第49回 環わのない土星
土星の環はとても神秘的で宇宙の不思議さを感じます。環の直径は数十万kmにもなりますが、その厚みはせいぜい1kmとされています。これを佐用町の広さで例えると、厚みはわずか数センチということになります。
そのため、今年は地球から真横となる向きや太陽の光が当たらない角度になると、ほとんど見えなくなる珍しい年です。写真は、ほぼ真横となる5月8日になゆた望遠鏡で土星を撮影したものですが、衛星に加えてうっすらと環が写っているようです。秋には観望会で見ることができますので、15年に一度の珍しい土星を見に来てください。
兵庫県立大学 西はりま天文台
准教授 本多敏志