健康 (column)こんにちは保健師です

◆″子どもの最善″って誰が決める?
4月から発行している佐用町の母子健康手帳には「児童憲章」と、「児童の権利に関する条約」が載っています。条約には4つの原則があります。
(1)差別のないこと
(2)子どもにとって最もよいこと
(3)命を守られ成長できること
(4)子どもの意見の尊重
「子どもの権利や意見」と聞くと、それを全て叶えないといけないのでは、それはわがままではないのか、と思うかもしれません。ですが、大人だけで考えた「子どもの最善」が、本当に子どものためとは限りません。
大切なのは、「決定の過程に子どもが参加する」ことです。家庭や学校、地域でその機会を増やすことは、自己肯定感や思考力、信頼関係を育むことにもつながります。
子どもは大人と同じ「今を生きる人」で、「社会をつくる一人」。守られるだけの存在ではありません。
関心がある人は「子どもの権利条約」で検索してみてください。誰もがかつて子どもでした。子どもの権利を大切にできる社会になることを願います。

問い合わせ:健康福祉課
【電話】82-0661