子育て 香美町ならではの教育の挑戦

■予測不可能な未来を生き抜く力の育成
ゴールのない教育への挑戦
日本は激動の時代を迎えています。本町では変化の激しいグローバル社会に対応する力を育成するため、外国語教育、キャリア教育、ICTの活用などさまざまな教育に取り組んでいます。しかし、社会はすごいスピードで変化しています。予測不可能な未来を生きるには、生涯にわたって学び続ける力、その基盤となる学力、応用力が必要です。基盤となる学力を育成するために「香美町小学校国語科・算数科学力向上事業」を実施して5年目に入ります。新しい学力観の共通理解から始まり、大学教授を招聘し、最先端の理論と技術を学び、授業の質を高める取り組みを行ってきました。令和6年度からは新たな取り組みとして、プチ研修講座を国語科6回、算数科6回設置し、日々の授業を題材に「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指したより実践的な研修を行っています。

○国語科の取り組み
親和大学 中尾教授「ICT活用の動向と国語授業のイノベーション」村岡小学校研究授業
大谷大学 今宮教授「令和の学校教育を支えることばの学び」
親和大学 齋藤教授「持ち寄り分かち合う国語の授業で主体的・対話的で深い学びを」
プチ研修講座6回「GIGAタブレットを活用し、子どもが主役となる授業実現を図る」

○算数科の取り組み
鳥取大学 矢部教授「プロセス思考に基づく授業改善」兎塚小学校研究授業
畿央大学 椎名教授「算数・数学の授業力を磨く」
関西大学初等部 古本教諭「明日の授業に役立つタブレットの活用」
プチ研修講座6回「子どもとともに算数授業をつくることにより、学力向上を図る」

○香美町ならではの子どもたちの姿
主体的・対話的で深い学びを実現するために一つの答えを求めるのではなく、複数の答えのある授業が必要です。複数の答えを比較し、討論し、さらに自ら調べ、より良い答えを求めていきます。ゴールを作らないことが深い学びにつながります。予測不可能な未来を生き抜くためには、予想されるゴールではなく、常により良いものを求めていく学習が必要になります。ICTの活用は調べたり考えたりするための手段として必要になります。深い学びを実践する場が兵庫型体験教育や香美町のふるさと学習になります。国語科や算数科などで培った力を活用し、ふるさと学習で調べ、議論し、原稿を作り、発表していくことが、本町の求める子どもたちの姿です。ふるさとで学んだ生き方に誇りを持ち、但馬牛やジオパークの事を主体的により深く学び、自分の言葉で生き生き
と語る子どもたちの育成に挑戦していきます。

問い合わせ先:町教育委員会こども教育課