くらし こちら町長室

■地域おこし協力隊
この制度は平成21年度に始まりました。新温泉町では平成26年7月から取り組んでおり、今年で11年目になりました。全国に地域おこし協力隊員は7910名います(令和6年度)。新温泉町では、6月1日現在、15名(男性10名、女性5名)の協力隊員に頑張っていただいています。
出身地は、大阪3名、兵庫2名、東京2名、千葉、茨城、北海道、群馬、鳥取、愛知、神奈川、宮崎は各1名です。
これまで中途退任も含めて42名の隊員が活動されてきました。当初は町の公務員として採用していましたが、令和3年度からは個人事業主として委嘱契約する形に変更しています。

■目的は
地方の活性化に向けて、地方への新たな人の流れを作るのが最大の目的です。そのためには、町の情報発信の強化、町職員のサポートと、任期の3年後はその地に残り、町の活性化に尽くすことが大きなポイントとなっています。

■仕事内容
協力隊員の仕事内容は、温泉振興や移住定住など10分野に及んでいます。
具体的には、温泉振興で4名、移住定住で2名、水産振興で1名、商店街活性化で1名、国際交流で2名、文化財活用推進で1名、道の駅活性化で1名、生涯学習活動推進で1名、地域情報発信で1名、ふるさと教育推進で1名となっています。
また、3か月に一度、隊員が集まって会議を行い、年度末には一年間の活動報告書を町へ提出しています。

■退任後は
これまでに退任された27名の内、任期途中で退任された隊員は10名でした。
任期満了後、現在も新温泉町に残っている隊員は8名で、その内、起業した隊員は7名です。また、いったんは起業をしたものの、事業不振で町を離れた隊員が2名となっています。
村田瑞樹さん、奥澤佑太さんは牧場公園で活動後、畜産事業に取り組み、松岡佑子さんは居組を中心にカヤックなどの指導事業に、藤田光雲さんはゲストハウス東藤田邸の経営に、尾関栄海さんは鹿肉の加工施設を作りジビエの活用に取り組んでいます。

■新たな目線で魅力発信
新温泉町を選ばれた一番の理由は、やはり温泉です。温泉の魅力に惹かれてやってくる方が多いようです。地域おこし協力隊員の新たな目線で、自然豊かな町の魅力を生かした活動を大いに期待しています。

新温泉町長 西村銀三

※「こちら町長室」の動画(CATV版)は、町動画配信サービスでご覧いただけます。