- 発行日 :
- 自治体名 : 奈良県高取町
- 広報紙名 : 広報たかとり 令和7年2月号
近年、豪雨による森林災害が多発しており、本町でも台風や大雨等による災害が発生しています。これを防ぐため、森林の土砂災害防止機能を十分発揮できるようにする必要があります。
森林には、土砂災害や地球温暖化の防止、水源涵養、生物多様性の保全など、様々な役割があるものの、適切な管理が行われていないためにこの役割を充分果たせていない人工林(施業放置林)が増加しています。
本町は施業放置林整備事業として、森林環境譲与税を使って間伐を行っています。混交林誘導整備事業では、県の森林環境譲与税を使って森林の防災力強化を図り、新しい知見に基づいた混交林誘導整備を行っています。
スギ・ヒノキ人工林の施業放置状態の解消、針広混交林への誘導により、施業放置林の公益的機能の維持増進を図るとともに、将来的に手間のかからない森林を育成することを目標としています。
■混交林誘導整備事業のイメージ
継続的な木材生産と防災力の高い森林を目指し、「混交林誘導整備」を推進します。
さらに、脱炭素社会の実現に向けて、伐採木を木質バイオマス燃料として発電利用に利用することで、二酸化炭素排出量の削減を図ります。
※詳細は本紙をご覧ください。
◇目指すべき森林~50年、100年後の将来~
▷多様な樹種による様々な木材需要への対応
(家具材・建築用材・しいたけ原木・薬木etc)
▷森林防災力の向上
地上:複数の樹種、高さの異なる樹木と草本類に覆われている
➡崩壊土砂を受け止める森林
地下:様々な根が複雑に張り巡らされる
➡崩れにくい森林
▷多様な樹種による気象害・病虫害リスクの軽減
住宅や公共施設周辺、公林道に近接する区域、集水区域など、安全・安心の確保が必要な森林では、群状択伐や地域の特性に応じた広葉樹等の植栽、植栽木の獣害対策や周辺の間伐といった環境整備を一体的に行います。これにより、地上部は複数の樹種や高さの異なる樹木と草本類に覆われ、地下部でも様々な根が張り巡らされた、崩れにくく防災機能の高い森林へと誘導します。
詳しくは、まちづくり課までお問い合わせください。