- 発行日 :
- 自治体名 : 奈良県高取町
- 広報紙名 : 広報たかとり 令和7年4月号
令和7年度は、町長として2期目のスタートの年度になります。
今年度も引き続き、町財政の健全運営を基本として、子どもから高齢者までの誰もが暮らしやすくなる、「健やかに住み続けたくなる高取町」を目指します。次に、令和7年度当初予算の主な取組みを申し上げます。
「防災、減災」として、地域の防災力の向上のため、自主防災組織等の活動への補助、防災用品の備蓄などを引き続き行います。さらに、避難所の生活環境を改善するため、新たにトイレカーを導入します。また、現文化センター跡地に防災機能を有する施設整備に向けて、現文化センターを解体撤去するための設計費を計上します。
「健康、医療」については、18歳までの子ども医療費の助成を令和7年8月受診分から保護者負担をなくし、完全無償化を行います。また、65歳から5歳刻みの人を対象に「帯状疱疹ワクチン接種」の助成を行います。
「こども・子育て」については、引き続き、結婚新生活支援補助金、出産・子育て応援交付金、妊婦・乳幼児のタクシーによる移動支援などを引き続き行い、新たに結婚相談ボランティアスタッフの育成を行います。
「高齢者の生活支援」については、高齢者移動手段確保事業として、タクシー利用券の交付、認知症予防に向けてセミナー開催、緊急通報装置の設置(高齢者見守り安心システム)などを引き続き行います。
「学校教育」については、小学校における30人学級の継続、小・中学校のスクールサポートスタッフなどの継続的な配置、GIGAスクール構想により活用している小・中学生のタブレット端末機の一斉更新を進め、児童生徒の学習を充実します。また、「国の物価高騰対応臨時交付金」を活用して幼稚園、小学校、中学校の給食費を1年間全額免除します。さらに、リベルテホールトイレを洋式温水洗浄便座に改修します。
「将来を見据えたまちづくり」を目指し、「しごとコンビニ」の経営の安定化を目指すとともに、祝祭日の可燃ゴミの収集を引き続き行います。さらに、「国の物価高騰対応臨時交付金」を活用して町内全戸にごみ袋引換券を配布します。
さらに、「高取町まち・ひと・しごと創生総合戦略(平成28年3月策定、令和2年10月改訂)」は、令和7年度が計画見直しの時期です。令和6年度に行いました、町民の皆さまへのアンケート調査を踏まえた新たな計画を策定します。
「移住、定住促進、空き家対策」として、住宅地拡大(都市計画法34条第11号区域指定)に向けて、市尾、田井庄、兵庫大字に続いて、市街化調整区域に住宅が建てられる区域をさらに拡大するため、町民の皆さまとともに調査を行います。また、空き家の活用に向け、新たに子育て世帯の空き家購入への補助、空き家流通に向けた相続登記費への補助を行います。
また、今年10月には最も重要な統計調査である「国勢調査」を行います。国勢調査から得られる様々な統計は、町政運営に利用されますので、ご理解、ご協力をお願いします。
「観光振興、にぎわい創出」については、まず、2025年大阪・関西万博やお城フェスなどの全国的な催しへの出展、観光大使との連携などにより、高取町の豊かな歴史文化資源をPRし、知名度アップを図り、交流人口を増やします。また、新たに、町公式マスコットキャラクターや町オリジナルの絵柄付き原付ナンバープレートを製作します。
さらに、奈良県、近鉄との連携による壺阪山駅舎活用と駅前修景を行います。傷みが激しい土佐街道のカラー舗装を計画的に補修します。
また、高取城跡にライブカメラを設置しておりますので、四季折々の城跡の景色を高取町ホームページからご覧ください。なお、奈良県、林野庁、高取町連携事業「高取城跡保存活用整備事業」は、令和3年からの石垣調査が令和6年度に終了しました。令和7年度は、この調査結果に基づいた石垣の保存と活用整備の基本計画が策定される予定です。
町民の皆さまにおかれましては、引き続き高取町政発展に向けて、一層のご指導と変わらぬご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
詳しくは、「令和7年度当初予算」の折り込みまたは、高取町ホームページの「町長室-施策方針、所信表明-令和7年度当初予算について」のページをご覧ください。
高取町長
中川 裕介(なかがわ ひろよし)