くらし 100年後に吉野をつなぐプロジェクト 「挑戦の地、吉野」始動
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- 発行日 :
- 自治体名 : 奈良県吉野町
- 広報紙名 : 広報よしの 2025年3月号 No.1036
新たなシティプロモーション戦略として「100年後に吉野をつなぐプロジェクト『挑戦の地、吉野』」を始動します。また、戦略策定にあわせて吉野町公式ホームページをリニューアルし、新たにシティプロモーションサイトを開設しました。
◆コンセプト
◆魅力を束ねるコンセプト
かつて2万人を超えていた吉野町の人口。しかし人口減少の波を避けることはできず、急速に人口が減り続け、昨年4月の人口戦略会議の公表資料では「消滅可能性都市」の下位10自治体の1つとして位置づけられる結果となりました。こうした状況を打破すべく、現在の人口を保ちながら移住者や関係人口の増加を図るには、住む「家」と「仕事・生業・生きがい」が不可欠と考え、上図コンセプトの基「挑戦の地、吉野」としてブランディングや施策展開を進めます。
本戦略では、第一段階として「町の発展を促進するための土台を整える施策」を実行し、その後「移住定住を促す施策」を展開します。第一段階では、「町内の空き家への投資」の呼び込みを図り、第二段階の「移住・定住人口の獲得を狙う施策」については、20代後半から30代にかけての女性を対象として、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる環境を提供することで「女性の多様な生き方を後押しする吉野」というブランドイメージを確立していきます。
こうした取り組みを含む吉野ブランドについて魅力を発信し、さらなる認知拡大とブランドイメージ向上をめざします。
◆プロジェクトの概要
◆町公式ホームページをリニューアル
◇新たにシティプロモーションサイトを開設
新たなホームページは、住民に必要な情報がしっかり届くよう、シンプルで分かりやすく、親しみやすいデザインに。町外の方向けとなるシティプロモーションサイトは、ページトップに吉野町で挑戦している人を紹介するなど「挑戦の地、吉野」を全面に押し出したサイト。観光情報や移住定住関連情報、ふるさと納税の情報などを掲載。
・01 情報見つかる
行政・暮らしの情報などの“住民向け情報”と観光・移住・ふるさと納税などの“町外向け情報”でサイトを分け、必要な情報にたどり着きやすくしました。シティプロモーションサイト(町外向け)の入り口は公式サイト(住民向け)のファーストビューに設けています。
・02 魅力伝わる
吉野町の様々な魅力を束ねるコンセプト「挑戦の地、吉野」。シティプロモーションサイトでは、生まれ育った故郷・吉野で挑戦する人、吉野を選んで移住し、夢をかなえようと挑戦する人にフォーカスを当て、100年先にも選ばれる吉野のために魅力を発信します。
・03 誰でも使いやすい
トップページは左右に情報を載せない1カラムのデザイン。目線の動きは上から下となり見やすくなりました。またルビ振り機能や“やさしいにほんご”への変換、音声読み上げなど閲覧支援メニューを充実させ、アクセシビリティ(ウェブサイトのバリアフリー)にも配慮。
◇ブランドカラーは勝色
コンセプト「挑戦の地、吉野」を表現する色として、古来より「勝ち」に繋がる縁起色として用いられてきた「勝色」を基本色として採用しました。勝色(かちいろ・かついろ)は、元々は藍を濃く染み込ませるために布などを搗(か)つ(叩くの意)ことからきた色名でしたが、鎌倉時代になると武士たちが濃い藍染の質実剛健さを好み、「かつ」に「勝」の字をあて、縁起色となりました。「理性の青」「感性の紫」の融合を表現しているとされています。吉野の自然や歴史、人の営みにより感性を刺激される場所を表現するとともに、自分達の未来の可能性を理性的に考えられる場所としての表現を目指します。
◇町長が記者会見で発表
観光資源など町の魅力の豊富さが逆にリソースの分散を招き、各プロモーション事業の効果を十分に発揮できないという課題が浮き彫りになっていました。そこで吉野町の持つ魅力を要素として対象者が惹かれるブランドストーリーをまとめ、情報発信することで町外から活力ある人材を呼び込み、町内の「担い手」の流出を抑止していきたいと考えます。今後、課を横断した連携により、さらなる支援事業などを拡充します。
「挑戦の地、吉野」を紹介するこの見開きページでは、この戦略のブランドカラーである勝色(濃い藍色)と青緑色の2色を使用しています。
広報広聴室 井上
吉野で培われた伝統や魅力を、力強い印象の勝色の中に表現。そこへ配色した、柔らかな印象の青緑色には、吉野で挑戦する人々の明るい未来をイメージしました。
政策戦略課 浪花
問合せ:政策戦略課
【電話】32-3081