くらし 令和7年度 施政方針(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 奈良県下市町
- 広報紙名 : 広報しもいち 令和7年4月号
令和7年第3回町議会定例会が開かれ、はじめに町長が令和7年度の施政方針を説明しました。町の運営はどのように進められるのか、5つの重点施策についてお知らせします。
■1「福祉の充実」
高齢化が進展し、様々な課題を抱える高齢者が増加するとともに、2040年には団塊の世代が90歳以上となり、後期高齢者人口がピークを迎えることが見込まれますが、地域の複雑化・複合化したあらゆる相談、支援ニーズに対応するため相談者の属性に関わらず包括的・重層的に相談を受け止め、多機関協働による包括的支援と世帯全体を支援する重層的支援体制整備事業を下市町と下市町社会福祉協議会が一体となり一層推し進めてまいります。
また、県下に先駆けて取り組んでおります100歳体操や高齢者いきいきサロンにおきましても、年々担い手の高齢化等による担い手不足が懸念されており、新年度におきましては担い手不足解消のひとつとして100歳体操やサロンの活動を生活支援コーディネーターと共に支援するほか、地域のニーズを踏まえ、介護・認知症・フレイル予防教室をはじめ高齢者の保健事業と介護予防の一体化事業等あらゆる事業に取り組んでまいります。加えて、下市町健康ステーションに新たに筋力・バランス分析装置や血管年齢・ストレス測定器を設置するなど、保健師、健康サポーター等と気軽に相談できる健康相談所として一層の充実を図ってまいります。
また、新年度におきましては、がん患者の増加に伴い、社会生活の促進や経済的負担軽減のため、がん患者ががん治療に伴う外見変化を補完するための医療用ウイッグ等の購入や、帯状疱疹ワクチン接種に対して助成をおこなってまいります。
外出支援タクシー事業につきましては、要望の多かった南和地域の総合救急医療機関としての役割を担う南奈良総合医療センターまでの利用範囲の拡大と新たに妊産婦の出産までの定期検診や乳幼児健診等における通院に利用できるよう拡充してまいります。
■2「教育の振興」
少子高齢化、高度情報化など社会の変化のスピードがますます加速する中で、次代の担い手である子ども達が、豊かな人間性や思いやりの心を身につけ、心身とも成長できるような環境を整え、子育て支援に努めてまいります。そして新年度も引き続き、下市こども園、下市あきつ学園の園児・児童・生徒の給食費の無償化を実施し、子育て世代の負担の軽減を図ります。また、令和7年度から令和11年度までの5年間を対象とした「第3期下市町子ども・子育て支援事業計画」を基に、「親子の輝きを支えるふれあいのあるまち・下市」の実現に向けて、すべての子育て家庭を支援し子育ての環境の充実に努めてまいります。また、下市あきつ学園は、基本理念である「自由な校風」「未来志向」「絆づくり」を基盤に据え、10の方向性を設定して教育活動を進めています。新年度であきつ学園が開校して3年目を迎えることになり、これらの教育活動を定着させていく時期となっております。さらに、新年度からはALTを増員して英語のコミュニケーション能力の向上と国際的な理解を深めることを目指し、外国の子ども達と積極的に異文化交流を実施します。そして、こども園へのALTの訪問回数を増やし、幼児期から英語に触れることで、英語の学びへの楽しさを体験させ、あきつ学園の学びへとしっかりとつなげていけるようにします。また、安心・安全な通学を目指して、あきつ学園に通学する児童・生徒のスクールバスの乗車範囲を拡大して運行を行います。
社会教育につきましては、関係団体や地域の方々と連携して、健康増進につながるスポーツ活動や文化・芸術活動等を支援して、生涯学習の推進と社会教育の充実を図ってまいります。
■3「防災の充実」
いつ、どこで、起こるかわからない様々な自然災害に備えるため防災対策の見直しを図るため、新年度においては、地域防災計画の改定を行うとともに、「自助」「共助」「公助」のもと、町全体での防災組織を作り、町全体での防災訓練を行えるよう防災力強化に努めてまいります。また、昨年度に引き続き、避難所生活環境改善事業として、避難時に必要となる段ボールベッド、ポータブルトイレ等の備蓄を行い、防災への備えを一層充実させてまいります。