- 発行日 :
- 自治体名 : 和歌山県有田市
- 広報紙名 : 広報ありだ 令和7年1月号
有田保健医療圏唯一の公立病院として、多様化する医療ニーズや少子高齢化、人口減少といった社会情勢の変化が顕著となってくる中で、安全・安心な医療を将来にわたって安定的に提供するため、新たに回復期リハビリテーション病床40床を含む、病床数124床の新有田市立病院を建設中です。
災害拠点病院として防災ヘリの離発着ができるヘリポートや、第二種感染症指定医療機関として新興感染症にも対応できる構造を備え、また国道42号線からダイレクトにアクセスできるようになっています。現在は敷地の液状化対策工事も終了し、令和8年度の完成をめざして本体工事を進めています。
■新病院概要
『病院建物概要』
建築面積:3,016.35平方メートル
延床面積:11,391.95平方メートル
規模:地上4階+塔屋2階建て
構造:鉄筋コンクリート造(免震構造)
『その他』
●ロータリー
延床面積:1,604.28平方メートル
規模:地上2階建て、鉄筋コンクリート造(耐震構造)
●立体駐車場
延床面積:2,029.72平方メートル
規模:地上2階建て、鉄骨造(耐震構造)
駐車場台数:224台予定(内 患者用166台)
■新有田市立病院 断面図
※詳細は本紙をご覧ください。
■設計コンセプト
(1)切れ目のない医療の提供を実現
●災害に強い・シンプルかつコンパクトな建物形状と免震構造により、大地震発生時でも被害を最小限に抑え、人命の安全と早期の診療開始を実現します。・診療機能や設備機能は浸水に配慮し、2階以上に計画。記録的な降雨などによる浸水に備えます。
●新興感染症に強い・第二種感染症指定医療機関として、感染症病床4床を維持し、新興感染症等のまん延時においては1病棟を専用病棟(病床)に転換し、入院患者を受け入れられる設備や構造等の整備を図ります。
(2)敷地特性を活かした配置設計・国道から直接主玄関・外来フロアにアクセスでき、利便性を高めます。
●明快で使いやすいサービス動線・来院者動線とスタッフ・サービス動線を明確に分離します。
(3)コンパクトかつシンプル
●明快で効率的なワンフロア外来
●患者様、スタッフの動線を短縮した病棟計画
(4)環境配慮型エコ・ホスピタル
●外壁の高断熱化により、空調負荷を抑え、エネルギー消費量を削減
■今後のスケジュール
令和9年3月開院に向けて液状化対策工事を昨年12月に完了し、1月からは病院本体工事が本格的に始まります。皆様には工事車両の出入りや騒音など、ご迷惑をおかけいたしますが、引き続きご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
問合せ:病院企画室
【電話】83-1111(内線396)