- 発行日 :
- 自治体名 : 和歌山県高野町
- 広報紙名 : 広報高野 令和7年7月号
近畿地方の本年の梅雨入りは平年より少し遅れているようです。最近は気象観測の精度も上がり、梅雨や秋雨時の線状降水帯についても年々詳細な予報が出されるようになりました。当初発生の可能性は低いといわれた本町を含む紀北地域でも線状降水帯は発生していますので、この時期の大雨は、大きな被害に繋がることが多いので十分備えておきましょう。
さて、あんなに元気であった岸本周平知事の急逝にショックを受けた町民の皆様も多かったことと思います。就任してわずか2年4か月、県政のステージから去ることなど誰が予想していたでしょうか。
高野町は、岸本前知事が国会議員時からも大変お世話になり、特に地域医療に従事する医師確保に関する事、コロナ禍で宿坊をはじめとする事業所等の高付加価値化事業、町民を対象としたプレミアム事業や給付型事業の財源である地方創生臨時交付金の確保等々、そして知事就任後は特に県内21町村に寄り添う姿勢には感謝しきれないほどであります。知事就任当初から“和歌山が最高だと子供たちが思う未来を”をスローガンに様々な政策を考えて頂きましたので、新しく就任した宮﨑知事と連携して、まかれた種をどんどん成長させていきたいと思います。あらためてこれまでお世話になったことに感謝を申し上げ、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
今月は高野山大学、東京大学先端科学技術研究センター等と企画した「利他の蓮華」が七夕の日に学びの杜で完成する予定です。完成した「利他の蓮華」は高野山会議や万博会場のイタリア館や関西パビリオン和歌山ゾーンに展示する予定であります。オブジェを通じて高野や和歌山の文化・魅力を多くの万博来場者に伝えることができればと思います。
そして中旬以降は第5回高野山会議や第30回全国学童軟式野球大会等などイベントが数多く開催されます。更に多くのお客様で賑わう月になればと思います。
これからの時期は台風にも注意しなければいけません。備えとしてハザードマップ(赤い本)を参考に防災に関しての諸準備をお願いいたします“そなえよつねに”。
夏本番といえども朝晩の気温の差が大きい高野です。町民の皆さんにおかれましては「うがい、手洗い、換気」を心がけご自愛ください。
2025.06.06
高野町長 平野 嘉也