くらし 地域活動応援日誌 Day.34

■『変化』
地域おこし協力隊 藤原 忍

那智勝浦町太田地区にやってきて、二度目の夏を迎えました。
去年と比べて変わった点は、こんがり日焼けして毎日スッピンで過ごすようになったこと。
また、山や動物に興味が湧き、狩猟免許も取得してみました。お味噌造りを通じて糀に興味を持ち、発酵食品についてたくさん学びたいと思うようになり資格もとってみたいなと勉強中です。
そして、太田の郷をきっかけにインターン生や武者修行で来た大学生たち、移住者の方々など新しい出会いもたくさん増えました。変わらず素敵なところは、相変わらず美しい星空が広がっていること。川で浮かびながら空を見上げると、心が癒されること。めぐ味さんのごはんが美味しいことや、ご近所さんとの何気ない会話が楽しいこと、薪をくべながら釜戸で炊いた米の美味しさも変わりません。
ここには、忙しいながらも東京にいた頃とは違う心地よさがあります。今の私には、それが一番合っている気がして、毎日を穏やかに過ごしています。
たまにお休みができた時には、大家のせつ子さんと茶摘みをしたり、土いじりを楽しんだりしています。今年の夏は初めて育てたトマトがたくさん収穫できました。梅干しもせつ子さんから「秘伝ノート」を借りて漬けてみたところ、綺麗な梅干しが上手にでき、毎日の朝ごはんのおかずになっています。
味噌造りでは、「おはつ」のちよ子さんや幸子さんに教えてもらいながら、「ニホンコウジカビ」の美しさに感動し、発酵の奥深さに心ときめいてしまいました。
昔ながらの生活は、私にとって新鮮でありながら懐かしく、心が満たされていきます。ご近所の先輩たちが当たり前に行っている日常を、私は学び吸収していきたいと思っています。
なので皆さま、まだまだ長生きして色々教えて下さいね! 美味しい差し入れもいつもありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。