くらし 令和7年度 那智勝浦町一般会計当初予算額は109億2800万円
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- 発行日 :
- 自治体名 : 和歌山県那智勝浦町
- 広報紙名 : 広報なちかつうら 2025年4月号
3月に行われた町議会第1回定例会で、令和7年度各会計の当初予算が可決されました。
令和7年度当初予算は、「防災・減災対策」と「子ども・子育て支援」に重点を置いた編成となっています。
■歳入
◇歳入の特徴
歳入では、前年度と比較して、町税は966万円の減少、国県支出金は4億9,214万円の減少となっています。
歳入の不足分を補う基金の取り崩しは、財政調整基金・減債基金あわせて6億9,000万円となっています。
財源のうち最も大きな割合を占める地方交付税は、前年度と比較して3億3,000万円増加の38億8,000万円となっています。
■歳出
◇歳出の特徴
歳出では、前年度と比較して、普通建設事業費が7億6,015万円の減少となっています。これは、今年度に竣工を予定している新クリーンセンターの整備事業費が減少したためです。
また、施設の切替えに伴うごみ焼却施設運転管理業務委託費用の増加や、自治体情報システムの標準化に伴う委託費用の増加等により、物件費は2億4,450万円の増加となっています。
なお、今年度の主要事業は次ページで紹介しています。
■各会計の予算
(単位:万円)
■令和7年度の主要事業
今年度、特に重点的に取り組む事業は、「防災・減災対策」と「子ども・子育て支援」です。
「防災・減災対策」では、築地地区の津波避難施設がようやく完成となります。津波避難困難地域の解消だけでなく、地域の防災拠点となるよう整備します。また、災害対応拠点の通信手段として衛星通信機器を導入し、災害時にも迅速な情報伝達や状況把握ができる体制の構築を図ります。
「子ども・子育て支援」では、安心して教育が受けられる環境を整備するため、校舎及び体育館の長寿命化改修を、本年度においては宇久井中学校で行います。また、かねてから小さな子どもたちから高齢者までが集う憩いの場となるよう整備している体育文化会館一帯について、公園化に向けた敷地内の整備を行います。そして、子育て家庭の経済的負担軽減のための小中学校給食費無償化を引き続き行います。
当町の主力産業である観光産業の振興については、紀伊勝浦駅前周辺整備事業の設計業務や、公民連携機構と連携して「紀州勝浦生まぐろ」のブランディング事業、また、那智勝浦観光機構と共にシティプロモーションに取り組みます。
そのほか、かねてから整備を進めていた新しいクリーンセンターが完成し、令和7年中に稼働予定となっています。
「安心・安全」、「子ども・子育て支援」、「高齢者支援」、「経済対策・環境保護」を中心に様々な取組を行い、「住んでよかった・住み続けたい・住んでみたいまち」の実現に向けて、積極的に取り組む予算編成となっています。
(1)防災・減災対策関連事業
・築地地区津波避難施設整備事業(3億483万円)
築地地区において津波避難施設を整備、今年度完成予定
・衛星通信機器整備事業(160万円)
災害時における災害対応拠点の通信手段を整備
・新宮市・那智勝浦町消防通信指令センター整備事業(2億7362万円)
新宮市消防本部と共同で通信指令業務を行うための設備を整備
(2)子ども・子育て支援事業
・宇久井中学校長寿命化改修事業(2億2820万円)
長寿命化に向けたリニューアル改修
・木戸浦グラウンド整備事業(9100万円)
公園化に向けた敷地内の整備
(3)その他の主な事業
・新クリーンセンター整備事業(5億6588万円)
・紀伊勝浦駅前周辺整備事業(2997万円)
・地域おこし協力隊設置事業(空家対策)(397万円)
・キャッシュレス決済導入事業(190万円)