くらし 終わる場所から、“つなぐ”場所へ ー人と動物の共存する社会の実現を目指してー(2)

◆TNRとは?
T(Trap:捕獲)
N(Neuter:手術)
R(Return:返す)
の一連の活動の略

◆地域猫活動とは?
TNRした野良猫を地域で適切に管理する活動

◆さくら猫とは?
不妊去勢手術済の証に、耳がV字形にカットされた猫

■かけがえのない命をつなぐ
保健所の取り組み保健所に収容される動物は、怪我や病気で道に倒れていた猫、母猫に見捨てられた子猫、やむを得ず飼い主が手放した犬などです。
このような動物たちを未来の家族につなぐため、保健所では、子猫には3時間おきにミルクを与える、犬は毎日散歩に連れていく、ブラッシングをして名前で呼ぶなど、職員が一丸となり、毎日のふれあいを交えてお世話しています。最初は人間に怯えていた動物も、少しずつ心を開き、収容された時に比べると見違えるほどの希望に溢れた目で、新しい家族のもとへ巣立っていきます。

◇未来と出会う場所
保健所では里親を探すため、定期的な譲渡会の開催や、ウェブサイトおよびSNSでの広報を積極的に行っています。
譲渡に関しては、適正に飼うことができる環境が整っているかなどの審査や、トライアル期間などを設け、終生飼養できるかを判断しています。一日でも早く温かい未来につなぐことが保健所としての使命でもあります。

◆譲渡された子はいま〜里親さんからの手紙〜
あんずちゃん
ぬいぐるみが大好きで、一緒に寝るかくわえるかのどちらかです。お散歩もしっぽふってルンルンしています。
M・Hさん

■今、ペットを飼っているあなたへ
◇ペットのために守ってほしい7つのこと
▽終生飼養
命を終えるまで責任をもって飼う
▽所有表示
首輪、迷子札、マイクロチップをつける
▽逸走(脱走)防止
逃げたり迷子にならないようにする
▽繁殖制限
不妊去勢手術をする
▽迷惑防止
鳴き声、匂い、排泄物で迷惑をかけない
▽病気の知識と予防
正しい知識を持ち予防する
▽災害への備え
備蓄品の確認、同行避難できるようしつけする

どうしても飼えなくなったら、まずはご自身で譲渡先を探してください。遺棄は犯罪です。

保健所では、やむを得ない場合に限り、動物の引き取りについて相談をお受けしています。飼い主都合の理由による引き取りは原則お断りしています。

◇これからペットを飼おうと考えているあなたへ
「かわいさ」に一目ぼれしないで。
一度、立ち止まって考えてみましょう。

1.ペットの寿命
犬や猫の平均寿命は約15年。また、高齢犬猫は病気もあります。

2.ペットを飼う環境
ペットが飼える居住環境ですか。家族全員が同意していて、健康状態も問題はないですか。

3.ペットを飼える経済的余裕
毎日の餌はもちろん、不妊去勢手術やワクチン接種などの費用も必要です。

4.ペットを正しく飼う
動物が生きていくために必要な欲求である「動物の5つの自由」について知りましょう。

◆9月20日〜26日は動物愛護週間
〜動物についての正しい知識を身につけよう〜

問い合わせ先:駅南庁舎生活安全課
【電話】0857-30-8551
【FAX】0857-20-3962