くらし ゼロカーボンシティの実現を目指して(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 鳥取県岩美町
- 広報紙名 : 広報いわみ 2025年4月号 No.787
~みんなが笑顔で住み続けたくなるまち岩美町へ~
■ゼロカーボンシティって?
「ゼロカーボンシティ」とは、2050年までに温室効果ガスの排出量実質ゼロ(カーボンニュートラル)を目指す自治体のことです。
岩美町ではこのたび、「岩美町地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」を策定しました。
この計画は、地球温暖化対策を巡る国内外の動向や本町の地域特性等を踏まえ、本町が2050年カーボンニュートラルを実現するために必要となる施策を定めるとともに、地球温暖化対策を町民・事業者・行政それぞれが協働しながら推進していくことを目的としたものです。
この計画のもと、本町は「ゼロカーボンシティ」を目指し、挑戦していくことを宣言します。
未来の地球と岩美町を守るために、今私たちにできることは何かを皆さんも考えてみませんか?
《岩美町ゼロカーボンシティ宣言》
近年、地球温暖化による気候変動の影響により、世界各地で深刻な異常気象が多発し、日本国内においても猛暑や豪雨による自然災害が多発しています。
今後も二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスの排出量が増加すれば、地球温暖化により気候変動は更に深刻化すると予測され、私たちは今まで以上に気候変動に対し強い危機感を持つ必要があります。
「山陰海岸ジオパーク」の一部である本町は、白砂青松の美しい「浦富海岸」や1200年の歴史のある山陰最古級の温泉である「岩井温泉」など、「海と山と温泉」の豊かな自然環境に恵まれた町です。
この町で暮らす私たちには、その恵まれた自然環境を享受し、誇るべき財産として、未来を担う次世代に引き継いでいかなければなりません。
そこで本町は、次世代が安心して暮らすことができるよう、「2050年までに二酸化炭素排出量の実質ゼロ(カーボンニュートラル)」を目指し、町民・事業者・行政が連携して地球温暖化対策の取組を進めていくことを、ここに宣言します。
令和7年(2025年)4月1日
岩美町長 長戸 清
▽2030年までの中期目標として本計画は2050年カーボンニュートラルの実現を見据え、2030年までの温室効果ガスの排出量削減目標を次のとおり設定しました。
本町の2020(令和2)年度における温室効果ガス総排出量は80.7千t-CO2であり、基準年度(2013)(平成25)年度(比で29.6%減少しています。今後、追加的な対策を実施しないまま推移した場合の将来の温室効果ガス排出量は、2030(令和12)年度で74.3千t-CO2(削減率-35.2%)と推計されます。
さらに、温室効果ガス排出量を削減するため、追加的な対策の達成による削減効果は14.9千t-CO2と推計され、温室効果ガス排出量が59.3千t-CO2(削減率-48.2%)になることが見込まれます。
本町の温室効果ガス排出量の削減見込の48.2%は、国の掲げる削減目標以上の削減を見込みことができます。しかし、国全体で取組を推進していく必要がある背苦言効果も含まれているため、本町の温室効果ガス排出量の削減目標は、国が掲げる計画同様、2030(令和12)年度に2013(平成25)年度比で46%削減することを目標とします。