くらし 令和7年度 日吉津村施政方針 1
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- 発行日 :
- 自治体名 : 鳥取県日吉津村
- 広報紙名 : 広報ひえづ 2025年4月号 No.738
令和7年第1回村議会定例会(3月議会)で、村長が表明した、新年度のむらづくりの方向性や重要施策などを示す「日吉津村施政方針」をご紹介します。
昨年10月に、鳥取県から初めて石破内閣総理大臣が誕生し、「地方創生2.0」として、“あらためて地方から日本を元気にしていこう”と政策の柱を掲げておられます。今後、人口減少の中で、持続可能な社会や仕組みづくりが求められる状況に、日吉津村も的確に対応し、元気で活力のある村であり続けるため、地方創生にしっかりと取り組んでまいります。
■新しい地方経済・生活環境の地方創生
国が掲げる「地方創生2.0」を実現していくため、新しい地方経済・生活環境創出交付金を財源とした海浜運動公園再整備事業を開始し、観光やスポーツ・アウトドア等の本村にあった地域資源を活用するための取組を進めてまいります。
また、地方創生支援マネージャーの力も借りながら、本村の知名度や魅力度向上のための情報発信やPR活動等を加速させ、さらに農産物加工や特産品開発など農業者や商工業者との連携を図るなど、本村の地方創生を更に力強く進めてまいりたいと考えています。
これからの人口減少社会を見据え、デジタル技術も活用しながら、移住定住施策や村内外への魅力発信などに官民連携で取り組むことにより、人口の維持、増加を図りながら、村の元気づくり、地域力につなげていきたいと思います。
■防災訓練・自主防災組織
防災に対する取組の重要性が更に高まっており、今年度は今までの防災訓練等のやり方を検証しつつ、住民の皆様に実際に避難所の開設準備や、資機材の使用体験をしていただくなど、実際に体験できる場を設けたいと考えています。
また、事前に備える災害備蓄品の周知など、自治会及び自主防災組織、防災士の皆さんと連携し、防災への取組のさらなる強化を図ってまいりたいと考えています。
■日吉津小学校
日吉津小学校では、4月に47名の新入生を迎え、学校活動を235名でスタートする予定です。
コミュニティ・スクール事業では、地域とともにある学校づくりを推進していきます。今年度から村内のボランティアの方々にご協力いただき、朝7時15分から7時45分の学校の開門時間までの間、早い時間から登校する子どもたちの朝の居場所づくりを開設し、子どもたちが安心して過ごすことができる体制を整備してまいります。
■中学生サークル・子どもたちのチャレンジ力
中学生サークルは、村内のさまざまなイベントのボランティアに参加しています。今後も中学生の意思を尊重し、活動の支援を考えています。
更に、地域とともに繋がり・関わる、地域のために行動・貢献する高校生の活動も支援できるよう、活動の幅を拡げたいと考えています。
また、子どもたちの英語力を高め、チャレンジしていく力を育てていくため、英語検定への補助制度を導入し、英語に親しみ、世界に通用する英語能力を高めていく子どもたちの頑張りを応援してまいります。
■ヴィレステひえづ開館10周年
ヴィレステひえづは、今年開館10周年を迎えます。コロナ禍で減少していた利用者数は回復し、特に小・中・高校生の利用が大幅に増え、さまざまな世代の皆様が集う村の拠点となっています。
10周年記念イベントを企画・運営し、利用者の皆様と喜びを分かち合いながら、村民の皆様の居場所となる運営に努めてまいります。
■子育て支援
ひえづこども園では、幼児教育や、保育の質の向上などに努めるとともに、子育て支援センターや小規模保育所も含めて、「子どもの育ち」と「親の子育て」をしっかりと支えられるように、引き続き連携を図り、取り組んでまいります。
また、令和8年度に「こども家庭センター」がスムーズにスタートできるよう、支援メニューの検討や資格取得等を考慮しながら、準備を進めます。
■高齢者の保健と介護の一体化
高齢者の健康で自立した生活を維持し、安心して暮らせる地域社会の構築を目指し、保健と介護の一体化事業を実施します。かかりつけ医との連携強化や介護予防事業等、高齢者施策との連携強化に取り組みます。
■自治会単位の健康づくりの推進
集いの場などで運動指導や相談支援を行うとともに、社会体育の取組の一環として、自治会単位でのスポーツ活動や、気軽に体を動かせる場所づくりを進めてまいりたいと考えています。
村民の皆様同士が、楽しみながら健康づくりできる環境づくりを進めてまいります。
■社会保障の充実
社会保障の充実では、国民健康保険及び後期高齢者医療の特定健診をはじめ、受診結果に基づいた保健指導等の取組により、被保険者の健康づくりを推進し、保険医療制度の安定した運営を図るとともに、子育て世代や重度障がい者等の医療費助成の制度などにより、健康の保持及び増進を図ります。
南部箕蚊屋広域連合で行う介護保険事業については、第9期介護保険事業計画の基本目標である「高齢者が、できる限り住み慣れた地域で安心して自分らしく生活できる地域づくり」に向けて、地域包括ケアシステムの深化を図り、介護予防と健康づくりの推進、認知症施策の推進など、ともに支え合うむらづくりを推進していきたいと考えています。
■農業「がんばる地域プラン」「地域計画」
地域農業が抱える課題の解決に向け「がんばる地域プラン」の内容の見直しを行い、令和8年度までの2か年度は優先度の高いものから順次取組を進めてまいります。
また、「農業地域計画」については、地域内外から農地の受け手を幅広く確保しつつ、農地バンクを活用した農地の効率的な利用を進めるなど、本村の農業が持続可能なものとなるよう、関係者と連携し、取組を進めてまいりたいと思います。