くらし 町長室から No.93


昨年、友人からのメールに「おてつたび」で北海道にいるとの便りが届きました。
「おてつたび」は「お手伝い」と「旅」をかけわせた造語で(株)おてつたびが行う人材マッチングサービスの名称です。旅館や農業などのお手伝いによる収入を得ながら旅を楽しむもので、南部町でも本年度から大学生や都市部で暮らすシニア層との関係人口策として取り組んでみたいと思います。例えば、町内の農業法人、宿泊事業者の皆さんと一緒に汗を流し楽しむことで、良好な関係人口が生まれることを期待したいですね。
もう一つ関係人口として注目したいのが副業人材です。三大都市圏に所在する企業等に勤務される方と南部町が地域活性化企業人(副業型)として契約するものです。南部町での勤務は月に4日以上(20時間以上)でリモートも可(ただし1日以上滞在が必要)ですので条件は決して難しくはありません。報償費も最大100万円+旅費最大100万円までを国も支援する制度ですので、ぜひ三大都市圏にお住まいで南部町に興味をお持ちのみなさんはご検討ください。また、本年度からは企業を退職された「シニア人材」も同様な対象になると報道されていますのでこちらもご応募をお待ちしています。
人口減少と高齢化の大きなうねりの中で、地域活力の衰退を憂う声をお聞きします。しかし、そんな地域の中でも関係人口をうまく活かし元気な集落も存在します。地域の誇りを失わないために大切なのは、人とのつながりをつくり楽しむことではないでしょうか。
友人からのメールは、旅館の法被を着た写真と第二の故郷よりの文字で結んでありました。
南部町長 陶山清孝