- 発行日 :
- 自治体名 : 鳥取県南部町
- 広報紙名 : 広報なんぶ 2025年4月号
先日、ふとこんな防災川柳に目が止まりました。
「いつか来る、その日の準備、いつやるの」
阪神・淡路大震災から今年でちょうど30年、私も消防士時代に神戸市長田区への災害派遣で活動した経験があり、あの悲惨な現状は今でもはっきりと脳裏に刻まれています。また、この震災は耐震改修促進法をはじめ、医療・福祉・ボランティア、各機関の災害派遣システムなど、国の防災体制や対策が大きく動くきっかけとなった災害でもあります。
被害が広範囲におよぶと予想される災害について、今年の1月に政府の地震調査委員会は、南海トラフ地震が今後30年以内に起きる確率について、「70%~80%」だったものを「80%程度」に引き上げました。今後巨大地震が起きない限り時間の経過とともに確率が上がっていくことは間違いありません。
各家庭での防災対策については、日用品の備蓄など小さな対策から、住宅の耐震補強などの大きな対策があります。南部町では今年度から無料耐震診断を行うなど、住民の皆様の生命と財産を守るための住宅耐震改修の促進を進めています。耐震対策は住んでいる住宅によって異なりますが、今が準備のチャンスです。自分や家族の命を守るために、すべての災害に対しての備えは今日からでも遅くはありません。…「いつやるの?今でしょ!」
総務課防災アドバイザー 細田