健康 【ほけレポ】保健レポートvol.60~”まめ”にいかいや!江府町~

・まめ=元気という意味。
・保健師、管理栄養士、健康運動指導士が毎月、いのちと健康を守るための情報をお届けします。

みなさん、こんにちは。今月の「ほけレポ」では『地域医療研究部』の活動について報告します。
鳥取大学医学部の『地域医療研究部』は、将来医師、保健師や看護師などの医療従事者をめざす学生で構成されたサークル活動です。地域をフィールドにした家庭訪問等の調査により地区保健活動を行っています。
令和6年度は、尾之上原集落での活動が2年目に突入し、初夏に全戸アンケートと座談会を開催しました。その後、8月末にはフレイル予防の取り組みや、集落の皆さまとの交流を行いました。
フレイルとは、年をとって身体や心の働き、社会的なつながりが弱くなった状態を指します。健康と要介護の中間の状態であり、そのまま放置すると要介護状態になる可能性があります。フレイルは、進行する(要介護状態へと移行する)だけでなく、健常な状態に戻ることが可能です。年齢に関わらず、ちょっとした工夫が予防や改善につながります。
尾之上原集落での全戸アンケートと集落の皆さまとの座談会にて、『尾之上原集落の皆さんは、健康で元気に過ごしておられるが、交流・外出の機会が減っている』という、フレイルの要因のひとつが健康課題として挙がりました。今後、フレイルがどんどん進行していかないためにも、フレイル予防の重要性を再認識し、尾之上原集落でも取り組みを行うこととなりました。
8月24日、尾之上原集会所にて、地域医療研究部によるフレイル予防教室を行いました。学生によるフレイルの基礎知識の説明のあと、指輪っかテスト、握力測定、身体測定を行いました。参加された尾之上原集落のみなさんは、結果を見せ合いながら「思ったより良かった」「体重が多くてショック」など感想を述べられました。
フレイル予防教室終了後は、尾之上原集落と学生との交流を目的として、納涼祭を開催しました。天候悪化のため、屋内での開催となりましたが、綿菓子づくりやヨーヨー釣り、焼肉など、一緒に楽しみました。
春には尾之上原集落で全戸家庭訪問を実施します。高齢化の進む集落での課題整理やフレイル予防の取り組みを引き続き実施します。

江府町総合健康福祉センター
【電話】0859-75-6111