健康 【ほけレポ】保健レポートvol.66~”まめ”にいかいや!江府町~

・まめ=元気という意味。
・保健師、管理栄養士、健康運動指導士が毎月、いのちと健康を守るための情報をお届けします。

こんにちは。今月のテーマは「手作りだしについて」です。みなさんは、日々の食事を作る際にどのようにだしを利用されていますか?日本で主に使われる昆布やかつお節などのだしは、簡単に手作りすることができ、上手に活用すれば減塩においしく取り組むことにもつながります。
今回は、だしが減塩に役立つ理由とそれぞれのだしのとり方をご紹介しますので、ぜひご活用ください。

■だしの特徴と減塩の関係
減塩に取り組む方法として、食塩を多く含むしょうゆやみそなどの調味料の量を減らす方法があります。しかし、みそやしょうゆなどの調味料を減らすと、食塩の「塩味」だけでなく、香りや他の味も一緒に減らすことになるため、そのままだと味気ない仕上がりになり、減塩を続けることが難しくなってしまいます。
食塩を減らし、「塩味」以外の味や香りを補うために有効なのが手作りのだしです。手作りのだしには食塩が少なく、うま味や「塩味」以外の味や香りがあるため、調味料を減らした料理に活用することで、おいしく減塩を続けることができます。(顆粒だしなどの合成調味料は食塩が加えられているため、使いすぎないように気を付けましょう。)

■手作りのだしのとり方
◯昆布だし(300ミリリットル分)
材料:
・水……400ミリリットル(できあがり量の3割増しの量)
・だし昆布……6g(できあがり量の2%)
作り方:
(1)鍋にだし昆布と水を入れ、10〜30分つけ置きする。(時間がない場合は、つけ置きしなくても良い。)
(2)つけた水ごと弱火にかけ、ふっとうまで静かに煮て、昆布をとりだす。

◯かつおだし(300ミリリットル分)
材料:
・水……400ミリリットル(できあがり量の3割増しの量)
・だしかつお……9g(できあがり量の3%)
作り方:
(1)鍋に水を沸かし、ふっとう後、火を止めてだしかつおを入れる。
(2)そのまま1〜2分おき、キッチンペーパーをザルに敷き、だしをこす。

◯かつお昆布だし(300ミリリットル分)
材料:
・水……400ミリリットル(できあがり量の3割増しの量)
・だし昆布……3g(できあがり量の1%)
・だしかつお……6g(できあがり量の2%)
作り方:
(1)鍋に、だし昆布と水を入れ、10〜30分つけ置きする。(時間がない場合は、つけ置きしなくても良い。)
(2)弱火にかけてふっとう直前に昆布をとりだし、ふっとうしたら火を止めて一度にだしかつおを入れる。
(3)1〜2分置いた後、だしをこす。

◎だし用のパックやお茶パックに材料を詰めておくとだしをこす手間が減らせますよ。

かつお昆布だしは、かつお節と昆布のうま味同士がお互いを引き立て合うため、それぞれ単独のだしよりも強いうま味を感じることができます。
また、昆布やかつお節以外にも、貝やにぼし、しいたけ、あご(とびうお)を使っただしなど、様々なだしの種類があり、それぞれ違った香りやうま味をもっています。料理や、一緒に使う食材によって味わいも変化するため、お好みのだしの使い方を探してみてください。

裏表紙のこうふレシピではだしを活用したレシピを掲載していますので、ぜひ、だしのとり方と一緒に試してみてください。
また、栄養や健康づくりに関して気になることがありましたら、下記のお問合せ先までご相談下さい。

お問合せ先:江府町総合健康福祉センター
【電話】0859-75-6111