くらし 町長コラムVol.108「不易流行(ふえきりゅうこう)」

〜よき伝統を守りながら(不易) 進歩に目を閉ざさないこと(流行)によって「理想」を創造する〜

■「江府町の誇り、江尾十七夜」
500年の歴史を誇る江府町の夏祭り「江尾十七夜」が今年も盛大に幕を閉じました。新型コロナウイルスや大火災といった困難を乗り越え、久しぶりに多くの人で賑わう開催となりました。
祭りの準備は、町全体を巻き込む一大イベントです。各集落が協力して万国旗を飾り付け、若手ボランティアも積極的に参加。趣向を凝らした山車や、昼間とは一変して幻想的な光を放つ船谷川の灯籠が、祭りの雰囲気を高めます。
祭りの前日には、鮎つかみ大会や「ババ抜き弱キャラ王決定戦」といったユニークな催しが開催され、多くの家族連れや参加者で賑わいました。
そして迎えた8月17日、多くの人が行き交い、活気あふれる一日となりました。「アーコラヨーエー」というこだいぢ踊りの歌声と、夜空を彩る花火が、暑い夏の終わりを告げます。
祭り翌日、片付けの作業中に耳にした「この祭りだけは続けていって欲しい」という言葉は、江尾十七夜が単なるイベントではなく、江府町に暮らす人々の誇りであり、未来へと受け継ぎたい大切な文化であることを物語っています。江尾十七夜は、世代を超えて受け継がれる地域の絆そのものなのです。

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