- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県松江市
- 広報紙名 : 市報松江 2025年2月号
「ICTを活用したハイブリッドな教育を進めています!」
松江市では、国の「GIGAスクール構想(※)」に基づき、ICT(情報通信技術)を活用した学校教育に力を入れています。
令和3年10月までに市内すべての市立小学校・中学校・義務教育学校に、児童・生徒1人1台ずつのタブレット端末を配備するとともに、各教室や理科室に電子黒板を設置しました。昨年9月には、私自身、義務教育学校玉湯学園を訪問して、小学1年生が図工の授業で描画ツールを用いて作品の紹介カードを作る姿や、玉湯川の自然環境研究に当たって複数人で資料を共同編集する小学4年生の様子、中学2年生が中部地方についてネット情報を共有しながら議論する模様など、ICTを有効に活用した授業を視察しました。なお、玉湯学園は、令和5年度に文部科学省が全国で200校を指定する「リーディングDXスクール」に選定され、ICT活用教育を先端的に推進しています。
ICTを活用した学習機会の提供により、効率的・効果的な「一斉学習」がしやすくなるだけでなく、児童・生徒の理解度に応じた「個別学習」や、グループなど複数人で取り組む「協働学習」を容易に行えることが、学校での学びの充実につながり大きなメリットとなります。
令和4年6月からは、学校の授業で使用するタブレット端末を家庭に持ち帰ることとし、デジタル教科書や電子ドリルを家庭学習に活かすことができるようになりました。さらに、AI(人工知能)を活用して、一度間違えた問題や理解できていないと予想される問題を解析して出題する機能も搭載するなど、日々利便性が高まっています。また併せて、登校するのが難しいこどもたちを対象にした、オンライン授業プログラム「ボタンねっと」を令和6年5月から本格的にスタートし、顔を出さなくても遠隔で授業が受けられる体制を整えました。松江市では、こどもたちにとってベストな教育環境の構築・維持に努め、自然や歴史など本市ならではのユニークな地域資源と合わせて最大限活用することで、「夢を実現し未来を切り拓く」有望な人材を育んでまいりますので、市民のみなさんのご理解とご協力をよろしくお願いします!
(※)GIGAスクール構想…令和元年から開始された、全国の児童・生徒一人一人に情報端末(タブレットなど)と高速通信ネットワークを整備する取組み。詳しくは、本紙2、3ページをご覧ください。