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■5月17日は「高血圧」の日です

▼「高血圧」は大人だけの問題ではありません!
令和6年度から6か年計画で取り組み始めた「健康増進計画」の健康課題の一つに「高血圧対策」があります。
高血圧は、脳卒中や心筋梗塞、腎臓病などさまざまな病気を引き起こすため、若いうちから取り組むことで、将来の生活の質の低下を防ぐことにつながります。
「住んでいるだけで誰もが自然と健康になれるまちごうつ」を目指して、「個人で」「仲間と」「生涯にわたって」健康を意識した生活習慣に取り組んでいきましょう。
今回より3回にわたって各ライフステージでの高血圧予防についてご紹介します。1回目は「子どもの高血圧予防」です

○子どもの高血圧予防
高血圧は大人が気をつけるものだと思ってはいませんか?実は、日本では小中学生の0.1~3%が高血圧に該当すると推定されています。また、こどもの頃の高血圧(または高血圧に繋がる生活習慣)が、成人後の高血圧に移行する割合が高いことが示されています。そのため、こどもの頃からの予防が大切です。

○なぜこどもの血圧が上がるの?
子どもの血圧には、こどもを取り巻く生活環境が深くかかわっています。特に「生活リズムの乱れ」「食生活(塩分、バランスの偏り)」「運動不足」が大きな要因としてあげられます。

(1)生活リズムの乱れ
生活リズムの乱れにより、睡眠不足になると食欲を抑えるホルモンの分泌が減少し、食欲を増強するホルモンが多く分泌するため、食べすぎや肥満に繋がり高血圧を引き起こす要因となりえます。また、睡眠不足が続くと交感神経が緊張状態となり血圧が上がります。1日徹夜をすると血圧が10mmHg上がると言われています。

(2)食生活(塩分、バランスの偏り)
塩分をとりすぎると血液中の塩分濃度を一定に保つために血管内に水分が多く取り込まれ、血液量が増加します。そして増えた血液を全身に送り出すためにより多くの力(圧)が必要になり、血圧が上がります。日本食は元々塩分が多く含まれる料理だと言われていますが、その他にも、スナック菓子や総菜パン、加工食品にも塩分が多く含まれているため注意が必要です。

(3)運動不足
適度な運動は取り過ぎた塩分(ナトリウム)を外に出す働きを強めますが、運動不足になると、余分な塩分を体内にため込みやすくなります。また、運動不足は肥満の原因にもなります。肥満の人は健康な人よりも1.5~2.5倍高血圧になりやすいと言われており、運動不足は間接的に血圧を上げる原因にもなります。

○未来の自分のために今からできること
(1)早寝早起きのリズムを作ろう
(2)塩分の取り過ぎに気をつけよう(食品の栄養成分表示をチェック)
(3)野菜を1日350g摂取しよう(野菜には余分な塩分を外に出す働きがあるよ!)
(5)ゲームやSNSの時間を決めて、楽しく身体を動かそう

○血圧測定の正しい姿勢
・背筋を伸ばして座る
・足を組まない
・カフは心臓と同じ高さにする
・腕の力を抜く

○1日の塩分摂取量の目安

○栄養成分表示を確認して少しだけ「うす味」へ
上記でも紹介しましたが、塩分の取りすぎは高血圧の主な原因とされています。特に味の濃いもの、塩からいものが好きな人は栄養成分表示を見て過剰摂取に気をつけましょう。

・栄養成分表示の例


・減塩タイプの調味料を使う
・ラーメンのスープは残す
・ハムやちくわなどの加工食品を食べる頻度を減らす

問合せ:健康医療対策課健康増進係
【電話】0855-52-7935