子育て 知っていますか?身近にいるかもしれない「ヤングケアラー」

ヤングケアラーとは「家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められるこども・若者」と定義されています。こども家庭庁によると、中高生の約17人に1人がヤングケアラーとして学校生活を送っている※といわれています。
ヤングケアラーは特別なことではなく、誰にでも起こりうる身近なことです。ヤングケアラーを「知ること」が、こどもたちを支える一歩になります。
そこで、雲南市では、こどもたちがヤングケアラーについて自分のこととして考え、こどもにも大切な権利があることを知るきっかけとして、市内全中学校でヤングケアラー研修会を開催しています。
講師は、ヤングケアラー支援・啓発活動を行っている井上恵理子(いのうええりこ)さん(出雲市・コネクトほーむ代表)です。6月24日の木次中学校での講演では、「家の手伝いは大切なことだが、手伝いが多くなりすぎて自分の時間が取れなくなると、勉強や部活動などに影響が出て、こどもらしい生活が難しくなる」と、ヤングケアラーとして育った井上さんの体験をもとに話されました。
ヤングケアラーは、すぐそばにいるかもしれません。
地域の皆さんにも、身近な人の変化に気づいたとき、声をかけたり相談したりできるよう、ヤングケアラーについて知っていただき、気になることやご相談があればこども家庭支援課へご連絡ください。
※令和2年度子ども・子育て支援推進調査研究事業におけるヤングケアラーの実態に関する調査研究より

■中学生の研修会の感想より
・お手伝いはいいことだと思っていたけど、過度なお手伝いはあまりよくないと分かった。
・適度にお手伝いはするけど、大変すぎたり勉強や部活ができにくかったりしたら、誰かに相談したい。
・自分も困ったことがあれば、誰かに相談する勇気を持ちたいと思った。

◎ヤングケアラーについての詳細は、政府広報オンライン(下記二次元コード)からご確認ください。
※二次元コードは広報紙22ページをご覧ください。

・障がいや病気のある家族に代わり、買い物・料理・掃除・洗濯などの家事をしている。
・家族に代わり、幼いきょうだいの世話をしている。
・障がいや病気のあるきょうだいの世話や見守りをしている。
・目の離せない家族の見守りや声かけなどの気づかいをしている。
・日本語が第一言語でない家族や障がいのある家族のために通訳をしている。
・家計を支えるために労働をして、障がいや病気のある家族を助けている。
・アルコール・薬物・ギャンブル問題を抱える家族に対応している。
・がん・難病・精神疾患など慢性的な病気の家族の看病をしている。
・障がいや病気のある家族の身の回りの世話をしている。
・障がいや病気のある家族の入浴やトイレの介助をしている。

問合せ:こども家庭支援課
【電話】0854-40-1067