くらし 令和7年度 中間行政報告(2)

■空き家相談会
令和5年度より毎年開催している空き家の所有者向け相談会を、6月6日(金)に役場本庁、7月26日(土)に矢上交流センターで行いました。
この相談会は「邑南町住宅相談センター」の主催で、「島根県司法書士会」に共催いただき、相談員として、宅地建物取引士、司法書士、役場の税や空き家を担当する課の職員が対応しました。
4月に発送した固定資産税の納税通知書に空き家相談会のチラシを同封したところ、今年度は町内外から62件の申し込みがありました。相談したい内容は、複数選択で「手放したい・処分したい」が過半数の34件(55%)と最も多く、次いで「利活用」が28件(45%)、「解体」が26件(42%)、「補助金について」が24件(39%)、「相続・登記」が19件(31%)などと続きました。
当日、相談会に参加された27組へのアンケートでは、全員から「参加してよかった」との回答がありました。また、相談会の当日、または一カ月以内の相談者の経過は、空き家バンク登録手続きに着手された方が8件、相続手続きに着手が3件、「邑南町老朽危険空き家除却支援事業補助金」の調査申請が3件、解体の見積りや着手が3件と、27組中17組が相談後すぐに行動に移されています。その他、現在は居住中や定期利用中だが将来のための準備を目的とする参加も7件あり、空き家を増やさない予防的な効果も期待されます。
なお、定員超過のため当日参加できなかった申込者に対しては、電話や別の日に来庁いただき、個別対応をしております。

■日本一の子育て村ワーキング会議
令和4年度に制定しました「邑南町子ども条例」の理念実現に向け、それまでの「日本一の子育て村推進本部」を廃止して令和5年度に設置した会議体が「日本一の子育て村ワーキング会議」です。この会議は地域みらい課、医療福祉政策課、産業支援課、保健課、学びのまち推進課の職員で構成しています。
会議の設置以降、この会議においては、日本一の子育て村を目指す取り組みとして、新たな少子化対策や充実した子育ち・子育て環境づくり等について意見を出し合い、政策の立案を行ってまいりました。そうした取り組みの中から新たな事業として実現したのが「マタニティベジボックス事業」や「おむつ等定期便事業」、「不妊治療交通費助成事業」及び「病児保育利用料の助成」などの支援施策です。
昨年度からは主に「邑南町子ども計画」の策定、推進支援について話し合いを行なっておりますが、令和7年度はそれに加え、町内各所に掲出している「日本一の子育て村」の看板や「日本一の子育て村を目指す」という姿勢を引継ぎ進めている、子育ち・子育て支援政策についてどう表現していくか等についても意見を出し合い議論をしているところです。

■いわみ温泉霧の湯の状況
いわみ温泉霧の湯については、本年6月18日に温泉施設からレジオネラ属菌が検出されたことで、利用者の皆様、町民の皆様に大変ご心配をおかけしたこと、あらためてお詫び申し上げます。
その後、同日より温泉施設を臨時休業とし、保健所など関係機関の指導の下、配管の消毒など対策を講じてきましたところ、再度の水質検査においてレジオネラ属菌は検出されず、保健所の現地立ち入り検査でも改善状況が確認されたことから、7月30日より温泉施設の営業を再開させていただいたところです。
なお、4月の開業時点で故障により休止となっておりましたサウナ室の修繕も完了し、この度は再開しておりますが、指定管理者により夏に向け再開準備を進めておりました、香木の森公園内にあるレストラン「香夢里」については、今回の温泉施設の改善対策を優先したことなどにより、当面は再開を延期する見通しとなっております。

■神紅の産地化
令和3年度より定植が始まった「神紅」については、今年度は、植付から3年生以上の約240aを中心に収穫が見込まれ、高温や少雨の影響もなく、順調に生育が進んでおり、市場出荷量は、昨年実績の約2tに対し今年は5tを目標に、昨年を大幅に上回る見込みです。
今年度の「神紅」の出荷については、7月31日から開始され、8月下旬から9月前半をピークに9月下旬までを見込んでおり、先般、8月21日に開催された「島根おおちぶどう部会」主催の出荷式の検査では、色付きも良く、糖度は24度と非常に高い数値を記録していました。
また、市場での取引価格は、8月中旬では1kg当たり4千円前後で、邑南町産「神紅」は、昨年に比べ高いランクでの出荷が多いことから、昨年同期より高値での取引となっているようです。