くらし 令和7年度 中間行政報告(1)

令和7年9月邑南町議会定例会にあたり、決算状況、財政状況及び現在進めている諸施策等について中間報告を行いました。諸施策等の内容を抜粋してお知らせします。

■渇水対策・熱中症対策
今年は梅雨明けが早く、7月にかけて雨が少ない状況が続いたため、7月30日から渇水対策会議を開催し対応にあたりました。
水道関係ですが、町内21箇所の浄水場について現地も確認しておりますが、水道用水が不足する状況は確認されませんでした。
農業関係ですが、7月28日から8月8日にかけ状況調査を行いました。併せて、渇水時の応急対策について、多面的機能支払や中山間地域等直接支払交付金の活用、県単農地有効利用支援整備事業の支援対象の追加の紹介を行っております。状況調査では調査集落100集落中47集落から回答があり、今後も雨が降らない場合、水稲について収穫不能と見込む面積が174a、3割以上減収と見込む面積が1,254aという結果でした。
また、熱中症対策として民生委員等みなさんのご協力もいただき、高齢者世帯等の声掛け等も実施しました。この時の状況も踏まえ、一般会計第4号補正予算には「邑南町エアコン等購入等支援事業費」を盛り込んでおります。

■行財政改善計画及び内部統制制度
現在、令和6年度に策定した「邑南町行財政改革推進本部設置要綱」に基づき、財政再建プロジェクトチームを設置しています。本チームでは、業務の効率化を進め、将来的な時間外勤務の削減や、年々増加する業務に対して人的リソースが不足する状況への対応の必要性について議論を重ねています。具体的には、業務効率化の基盤となる「業務の見える化」や「業務手順書の作成」を進め、多様な視点から業務の見直しを検討することとしています。
また、内部統制制度においても、業務に潜在するリスクの洗い出しや、その対応策の検討を主に進めていますが、この過程においても業務手順書を確認し、内在するリスクを把握することが重要です。
このように、行財政改善と内部統制の双方において共通の重要事項である「業務手順書の見える化」は不可欠であり、本年度より本格的な取組を開始しました。従来の業務手順書は、各担当において独自に作成されることが多く見られましたが、今回は共通のシステムを用いて作成・管理を行い、人事異動時の引継ぎや組織全体での活用を図っていきます。

■DXの推進
人口減少や高齢化、行政需要の多様化に対応するため、実用可能なところから、デジタル技術の積極的な活用をすすめております。
本年度から「窓口のあり方の改善」を目的として窓口改善事業に取り組んでいます。マイナンバーカード等を読み取り、申請書の記入補助をする申請書作成支援システムや、おくやみ手続きについてノーコードツールを活用して時間短縮を図れるよう準備を進めています。
また、現在のホームページは、平成29年の導入から8年以上が経過し、情報発信の多様化や利用者ニーズの変化に十分対応しきれていないなど課題があります。全ての利用者が、必要な情報に迅速にアクセスできるよう、ホームページの更新を実施し、広報全体のDXもあわせて推進します。

■道の駅瑞穂再整備事業
平成29年度から取り組んできました道の駅瑞穂再整備事業ですが、令和7年6月30日に建築工事が完了し、建物の引き渡しを受けました。
そして、7月11日に家具等の備品を納入し、8月29日に外構工事等を終え、全ての工事を完了したところです。
また、8月4日には共同整備者である島根県との共催により、関係する皆様とともに竣工式典を行い、完成を報告した後、道の駅邑南の里をグランドオープンしたところです。
なお、8月1日からのプレオープンを含む一か月間の利用状況としては、レジカウント数では約3万5千件と昨年同期の約1.7倍を、売上高では2倍以上を記録しており、順調なスタートを切っています。