- 発行日 :
- 自治体名 : 岡山県倉敷市
- 広報紙名 : 広報くらしき 2025年11月号
健太:今日、学校で福祉体験学習をしたんだ。僕は車椅子に乗って移動する班だったよ。
母:体験してみて、どうだった?
健太:あんなに階段や段差があるとは思わなかったよ。バリアの多さにちっとも気付いてなかったなあ。
父:そういう体験をしないとなかなか気付けないね。
健太:エレベーターを設置したり、段差のない通路を造ったりしてほしいって、つくづく思ったよ。
父:健太が感じたような建物や通路などのバリア以外にも、この社会には、なくさないといけないバリアが、まだまだたくさんあるんだよ。
真理:そういえば、補助犬同伴だと入店を断られたり、音声アナウンスだけの連絡で大事な情報が伝わらなかったりする話も聞いたことがあるよね。
母:それに当事者の方への偏見や無理解など、心のバリアをなくすことも忘れてはいけないわね。
父:私たちの社会は、障がい者や高齢者など多様な人の存在を深く考えずにできてきたのかもしれないな。
母:そうね。困っていない多くの人にとっては、当事者へのバリアが見えていないのかもしれないわね。
健太:そうか、やっと分かったよ!みんなバリアに気が付いてないだけで、困ってる人は多いんだね。
父:そうだね。「バリアは、当事者ではなく、この社会に問題があるから生じる」と考えて、社会の責任でそれを取り除いていかないといけないんだよ。
祖父:なるほどのう…。そういう考え方が、もっともっと広まっていかんといけんのう。
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