- 発行日 :
- 自治体名 : 岡山県津山市
- 広報紙名 : 広報津山 令和7年3月号
想像してみてください。音の聞こえない状態で「背後から突然肩を叩(たた)いて話しかけられたら?」「店の中で事故が起こり、避難の呼び掛けが音声でしか流れなかったら?」。
令和2年3月に「津山市言語としての手話の理解の促進及び手話等の普及に関する条例(手話言語条例)」を制定し、5年目を迎えました。
手話、点字、やさしい日本語など、それぞれに合った方法で情報を知り、意思疎通できる環境を整えていくことが大切です。障害の有無などに関わらず、一人ひとりが自分らしく生活できる社会を目指し、みんなで考えてみましょう。
■例えば耳が聞こえない人がいることに気づいたら…
・表情が見える正面に立って、目を見て話しかけましょう。
・身振り手ぶりや表情も大切です。
・実物や写真を見せるのも伝わるポイントです。
聞こえの程度や聞こえなくなった時期などによって、それぞれ意思疎通の方法が異なります。その人に合った方法を確認して、会話しましょう。
◇聞こえない人と意思疎通する方法の例
・手話…音の聞こえない世界で、相手に意思を伝えるために生まれた手指や表情で表す言語
・筆談…尋ねたいことや伝えたいことを文字で書きながら会話する
・口話…相手の口の動きを読み取る
・コミュニケーションボード…ボートに描かれたイラストを指差して意思を伝える
・音声変換アプリ…話した音声を文字に変換するアプリなど
問合せ:障害福祉課
【電話】32-2067【FAX】32-2153
■地域で深める手話言語への理解 第31回津山(まち)づくりミーティングを開催しました
令和6年12月20日、美作ろうあ協会の2人と美作地区手話サークル連絡会の2人が、手話言語への理解の広め方や支援の方法など、みんなに優しいまちづくりについて、市長と意見交換しました。
◇特別なことでなく普通のことに
参加者:手話や聞こえないことへの理解を広めていくため、小学校だけでなく、町内会など地域の活動や企業などでも手話講座を行っていきたい。
病院や店などで、簡単な手話を使ってもらえるととてもうれしい。少しずつ理解が広まっていると感じている。
聞こえる人と聞こえない人が、何の違和感もなく普通の会話ができる。そんな姿が、特別なことでなく普通のことになるのが、手話言語条例で目指すまちの姿。
◇「見える」形での情報保障
参加者:手話で話せる人、文章の理解が難しい人、アプリやタブレットを使える人など、聞こえない人でも状況はさまざま。手話などへの理解とともに、支援が必要な人の状況を把握し、その人に合った方法を地域で考えておくことが、災害時の避難所など非常時にも役立つ。
聞こえない人には、イラストや簡単な文字情報など「見る」ことによる「情報の保障」が重要。
市長:障害や年齢などに関わらず、それぞれのことを思いやり、行動できる、みんなに優しいまちづくりに向け、取り組んでいく。
■手話で話そう
◇出前手話教室
幼稚園や保育園、町内会、会社など、手話通訳者が皆さんのところに出向きます。お気軽にご相談ください。
問合せ:障害福祉課
◇1分でかんたん手話
日常で使える簡単な手話を動画で紹介しています。
ぜひ、ご覧ください。