くらし ええとこいっぱい 津山自慢(54)

津山の人・物・技術など、明日誰かに自慢したくなる津山のいいところを紹介します

■津山市地域おこし協力隊 藤田 堂報(とむ)さん(小原)
大阪府出身。令和6年6月から津山市地域おこし協力隊として着任。つやま産業支援センター(みらい産業課内:東庁舎1階)で、市内企業を訪問し、課題解決や企業の強みを生かす取り組みを行う。
企業の幹部候補が参加する「つやま産業塾」などにも参加し、市内企業とのつながりづくりにも力を入れている。60歳。

◇自分の強みを地域の力に
津山に来る前は、東京などの都市圏でシステムエンジニアや経営コンサルタントとして働いていました。長年勤めていましたが、コロナ禍以降はあまり外に出られない生活が続き、都会にいる意味を感じられなくなりました。いつかは田舎暮らしをしたいと思っていたこともあり、これまでの経験を生かして、地方の産業の発展に貢献したいと思うようになりました。移住先を探していたところ、津山市の地域おこし協力隊の募集を見つけました。地域企業の課題をITの視点から解決に導くという仕事内容に、自分のスキルが役立つと思い、応募を決めました。

◇企業の悩みを解決
わたしの仕事は、「こうしたいけど、どうすればいいか分からない」といった企業が抱える悩みに、最適な解決策を見つけ出すことです。
例えば、ある会社では、現場の情報が社長に伝わりにくかったり、社員がタイムカードを押すために現場から会社に戻る必要があり、直帰できなかったりするという課題がありました。そこで、スマートフォンで現場状況の共有や社員が日報を入力できるシステムを導入しました。この結果、現場と会社の情報共有がスムーズになり、タイムカードを押す手間もなくなったことで、業務の効率化と経費の削減を実現することができました。
企業のニーズをしっかりと把握するために、実際に出向いて話を聞くことを大切にしています。訪問する中で、仕事の話だけではなく、津山の良いところを紹介してもらうこともあり、交流の輪が広がるのがうれしいです。

◇ITのまち津山を目指して
都市部にあるIT企業のサテライトオフィスを津山に誘致したいと考えています。そのために、先進地を訪問し、学んだことを津山にも応用できるよう試行錯誤しています。IT化が進む中で、津山の企業や産業を支える人材を増やし、「ITのまち津山」を目指したいです。
ITと聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、実は私たちの生活をより便利にしてくれるものです。もし、どう活用するか分からない時があれば、お気軽にご相談ください。津山の発展に貢献できるよう、これからも頑張ります。

※藤田さんも携わる企業のIT導入の支援についての情報は、本紙5ページで紹介しています