健康 健康づくり応援通信

■世界腎臓デー
毎年3月第2木曜日は、『世界腎臓デー』です

「慢性腎臓病(CKDシーケーディ―)」は、腎障害や腎機能の低下が持続する疾患で、日本国内の患者数は約2,000万人です。これは、20歳以上の約5人に1人がCKD患者という計算となります。本市の国保医療費からみても慢性腎臓病が1位となっています。初期は自覚症状がないため気付かないうちに進行していることが多いのも特徴で、高血圧・糖尿病などの生活習慣病が原因となっていることもあります。
早期であれば治療で回復できますが進行するにつれ、夜間尿やむくみ、貧血、倦怠感、息切れなどが起こり、一定以上悪くなってくると自然に治ることはなく、進行すれば透析療法や腎臓移植が必要となってしまいます。また、心臓病(心筋梗塞・心不全)、脳卒中(脳梗塞・脳出血)、フレイル(虚弱)になる可能性が高まります。

◇あなたの腎臓を守るために、今日からできること
(1)健診を受ける
健康診断で腎臓の検査を受けましょう。
腎臓の異常は、尿検査(尿たんぱく)と、血液検査(*eGFR(イージーエフアール):推定糸球体濾過量)で分かります。

(2)血圧を測り、減塩する
高血圧はCKDの原因であり憎悪因子です。減塩を心がけましょう。

(3)運動をする
適度な運動はCKDの進行を抑制します。

(4)禁煙する
たばこは万病のもと!CKDも悪化させます。

(5)脱水に注意する
尿の色が濃くならないようにしっかり水分をとりましょう。

(6)市販薬・サプリメントに注意する
薬の中には腎臓病を起こすもの、悪化させるものがあります。小さなことでも薬剤師へ相談を。

*推定糸球体濾過量:(60ml/min/1.73平方メートル)以上が正常な腎臓の働きの目安となります。

岡山県CKD・CVD専門対策会議(監修)

問合せ:健康づくり課
【電話】21-0228