健康 成羽病院通信

■医薬品副作用被害救済制度について
薬局 熊本(くまもと)行利(ゆきとし)(主任薬剤師)
医薬品副作用被害救済制度をご存じですか。これは、医薬品を適正に使用したにもかかわらず予期せぬ副作用が発生し、健康被害を受けた人に対して、救済を行うための公的な制度です。この制度は、医薬品医療機器等法(薬機法)に基づき、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA(ピーエムディーエー))が運営しています。
医薬品は病気の治療や予防に重要な役割を果たしますが、その一方で、正しく使用しても副作用が生じる場合があります。この制度は医薬品による健康被害を受けた患者やその遺族に、医療費や障害年金、死亡一時金などの救済給付を提供します。ただし、医薬品の使用目的や使用方法が適正ではなかった被害については対象外となる場合があります。また、化粧品や健康食品による被害も制度の範囲外とされています。
救済を受けるためには、健康被害を受けたご本人、またはそのご遺族が直接、PMDAに対して請求をしていただくことになります。暮らしに欠かせないお薬だから、いざというときのために、ぜひ知っておいてほしい制度です。救済制度についての詳細はPMDA(【電話】0120-149-931)や、かかりつけの薬局・薬剤師にご相談ください。

問合せ:成羽病院
【電話】42-3111