くらし 奈義町SDGsのつどい~未来を創るひとづくり~

■産業動物獣医療で食の安全を守る
築山嘉輝(つきやまよしき)さん

奈義町を中心に家畜の往診診療を行っています。「安全な食は健康な家畜から」を理念に、人の現場で使われるような医療機器の導入、アニマルウェルフェアを重視した診療を行っています。危険、汚い、臭いと言われる厳しい産業動物診療の労働環境の中で、勤務する獣医師それぞれがやりがいを持って仕事に取り組み、牧場へ充実した獣医療を届けられるように業界最高水準の労働環境づくりと幅広く獣医師の実習を受け入れて次世代の獣医師育成に取り組んでいます。

■世界をより良くするために
小阪賢徳(おさかかつのり)さん

自衛官時また高校教師の経験から国際ボランティアや海外で教育をやりたいと思うようになり26歳で起業しました。起業から17年後、国連NGO JACEに出会い現在理事として奈義町に住みながら日本国内や海外で活動しています。社会貢献や社会課題解決をしているNPO法人など300社がJACE会員となっており、今年度の目標は1,000団体です。そして日本の声をNY国連本部へ届けることを増やしていこうと考えており、カンボジアではインフラ整備活動も進めています。
また、アフリカのコンゴ民主共和国は世界屈指の資源大国、水資源も豊富な国にもかかわらず世界最貧国の一つとされています。資源の豊富さにより、東部地域では資源の取り合いが行われています。「第2次コンゴ紛争」と検索してください。最大の紛争で推定600万人が亡くなっています。日本人にとって無関係ではなく、例として、コンゴ産のコバルトを使用しているのはコンゴ人ではなく、日本人や先進国の人々が、電気自動車、蓄電池、携帯電話、モバイルバッテリーとして当たり前のように使用し生活しています。その背景には多くの犠牲があることを知ってほしいです。
一人では微力ですが、無力ではないです。賛同してくれる仲間とともに今後も活動していきたいです。

■国際交流員が感じている異文化への誤解?英語義務教育の課題。国際的な日本人を育てること。
国際交流員 アガルワル・アクシェーさん、リパモンティ・ラファエルさん、ホー・マシューさん

奈義町で暮らしている国際交流員は、日本の生活を楽しむ中で、外国人に対しての偏見や誤解等があることを経験しました。より国際的に進んでいる奈義町の方に外国人の気持ちを理解してもらい、またほかの日本人にも認識してもらえるよう考えました。
まず、アクシェーは、「うどん」「そば」「焼きそば」を全部「ラーメン」というインド人のように、インド料理をなんでも「カレー」と認識している日本人と同じぐらい理不尽だと主張しました。次に、ラファエルはフランス人なのに、日本人からよく「Hello!」と声をかけられます。フランス人と日本人のハーフの子どもに対してラファエルは、外国人を見かけたら、自分が思う相手が話せる言語で話すのではなく、最初に「こんにちは!」とあいさつすればいいと伝えました。なぜなら、外国に旅行している日本人に「ニーハオ」と同じぐらい傷つけるからです。最後にアメリカ人のマシューは、状況を具体的に把握するため、全国の外国人に向けて「日本に住みながら差別・外国人扱いされる経験」について調査を行い、その調査の結果「誰かが自分を見て『外人だ!』と叫ぶ」という状況に対して、54名の回答者の中で50%の人が経験していたことに驚きました。このような反応だと、相手が「外国人」としてしか見れなくなり、性格や趣味、個性も見えなくなってしまいます。

問合せ:情報企画課
【電話】36-4126