- 発行日 :
- 自治体名 : 岡山県吉備中央町
- 広報紙名 : 広報きびちゅうおう 2025年3月号 Vol.245
1月12日、きびプラザにおいて、「令和7年吉備中央町二十歳のつどい」が開催されました。本年度は、平成16年4月2日から平成17年4月1日までに生まれた方が二十歳を迎えられます。
式典には、62名(男性36名、女性26名)の方が出席され、旧友との再会を喜び合いました。式典では、成人代表として、二十歳を迎える成人の皆さまに贈られる記念品を石井颯馬(いしいそうま)さんが受け取られた後、鎌かま﨑さき真ま衣いさんが「二十歳を迎える成人の誓い」を述べられ、決意を新たにしました。
式典後の交歓会では、恩師5名が駆けつけてくださり、地元の特産品が当たるビンゴ大会などが行われ、盛り上がりを見せていました。
■「二十歳を迎える成人の誓い」
代表 鎌嵜 真衣(かまさき まい)さん
本日は、二十歳を迎えた私たちのために、このような盛大な式典を開催していただきまして、誠にありがとうございます。また、山本町長をはじめ、皆さまよりお祝いや激励のお言葉を賜りまして、二十歳を迎える成人を代表して心よりお礼申し上げます。
私たちが二十歳を迎えるにあたり、心に刻むべき誓いの言葉をここに述べさせていただきます。
令和の時代に生きる私たちは、これまでの歴史を学び、未来への責任を果たすための大きな一歩を踏み出そうとしています。
振り返れば、私たちは多くの人々の支えや愛情の中で育ってきました。家族、友人、恩師、地域の皆さま、すべての方々に感謝の気持ちを伝えたいと思います。私たちの人生は、皆さまの存在なしには成り立たなかったことを改めて実感しています。
昨年は、自然災害が猛威を振るい、大変な一年となりました。今回の地震や豪雨の影響は岡山から離れた地域で発生したものではありますが、私たちの生活にも変化を求められた年だったと思います。これから私たちが生きていく中で、南海トラフ地震などの自然災害や予測がつかないことが数多く待ち受けていることでしょう。その際にも、成人としての責任感を持ち、臨機応変に対応することや自分以外の人を支えることができるよう努めたいと思います。災害時以外にも、辛いときにこそ前を向き自分の信念を持ち、責任ある行動を取ることや周囲の人々に気を配ることのできる視野の広さを身につけた大人になれるよう精進していきたいと思います。
私たちは、九つの小学校から一つの中学校に集まり、三年間を共に学び、泣いたり笑ったりして過ごしたことを鮮明に覚えています。先生たちから学ぶことも多くありましたが、私は友人たちから学ぶことも多かった三年間だったと感じています。コロナ禍だったということもあり、卒業式まで登校できなかったこと、簡易な形で式を行うなど、仲間との別れを実感することなくそれぞれの道へ進むこととなり、当時の私は吉備中央町から離れ、寮で生活することもあり、心残りがありました。しかし、コロナも五類感染症へと引き下げられ、友人たちとこの日を迎えることができ、とても嬉しく思います。
成人となり、二十歳を迎えるということは、単に年齢を重ねるということではなく、社会の一員としての責任を果たすことを意味していると思います。その中で私たちは、これからの人生で直面する数多くの困難に挑戦し、今後も成長し続けていきたいと思います。
結びに、二十歳を迎えてもまだまだ未熟な私たちです。私たちがここにいられるのも多くの人の助けがあってこそです。皆さまにはこれからもご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。改めまして、このような盛大な式を開催していただきまして、誠にありがとうございました。
以上をもちまして、二十歳を迎える成人を代表して「誓いの言葉」とさせていただきます。
令和七年一月十二日