- 発行日 :
- 自治体名 : 岡山県吉備中央町
- 広報紙名 : 広報きびちゅうおう 2025年10月号 Vol.252
小学6年生「おっへぇそぅ!チャレンジ事業」は、町内の小学6年生を対象に、規律正しい団体行動のもと、交流や体験活動を行うことで、力を合わせて助け合い、仲間との絆づくりを図ることを目的に実施しています。
今年度は、児童45名、スタッフ20名の合計65名が、7月31日~8月1日の2日間、瀬戸内市にある「牛窓研修センターカリヨンハウス」で活動を行いました。
■1日目
▽出発式and入所式
出発式では、児童を代表して、平ひらかみ上さん(加賀西小)が元気よく「誓いの言葉」を宣誓しました。
その後、バスと船を乗り継いでカリヨンハウスへ移動。入所式では、カリヨンハウスの職員の方から施設での過ごし方等について説明を受けました。
▽仲間づくり
国立吉備青少年自然の家の河本(こうもと)さんによる「仲間づくりプログラム」を行いました。始めは恥ずかしがっていた児童たちも、じゃんけん大会や班対抗のゲームを行ううちに笑顔が増え、緊張をほぐすことができました。
また、今回は初めての試みとして、スタッフから課題が示され、この研修のまとめとなる「思い出お絵かき」に取り組むことになりました。
▽草木染め体験
屋外の研修場で「草木染め体験」を行いました。まず、真っ白なバンダナのあちこちを輪ゴムで縛り、玉ねぎの皮を煮込んだ染め液に漬け込みます。その後、バンダナにミョウバン水を注ぐと、茶色が鮮やかな黄色に変わり、児童たちから驚きの声が上がりました。輪ゴムで縛ったところは、水玉やストライプなどの模様となり、それぞれに工夫を凝らした、世界に一つだけの作品ができました。
▽ポイントラリー
班対抗のクイズ大会「ポイントラリー」を行いました。吉備中央町の名所や特産品などについてクイズが出題され、班ごとに得点を競います。「吉備中央町の“町の木”は?」「町で最も高い、大平山の標高は何メートル?」など、知っているつもりでも、いざ答えるとなるとなかなか難しい問題の数々に、児童たちは力を合わせて取り組みました。
そんな中、スタッフがうっかり、正解を先に答えてしまうアクシデントが発生!会場中が大笑いに湧く中、正解のカードを持つスタッフ目がけて児童が殺到し、この日一番の盛り上がりを見せました。
▽アウトドアクッキング
夕食は、班ごとにカレーとサラダを作りました。
それぞれの班で、火を起こす係、野菜を切る係、お米を研ぐ係などに分かれ、火加減や味付けなどを友だちと確認し合ったり、自分の役割が終わったらお皿や椅子を準備したりと、協力し合って調理に取り組みました。
西日が差し込む中、汗だくになりながらも、みんなで作ったカレーはとてもおいしかったようで、児童たちは勢いよく平らげていました。
▽夜間活動(海ほたる観察and天体観測and星座説明)
夕食後は、3グループに分かれ、夜間活動「海ほたる観察」「天体観測」「星座説明」を交代で行いました。
海ほたるの観察では、海ほたるを実際に触り、その手触りや、青白い神秘的な光を体験しました。
天体観測では、本格的な天体望遠鏡で肉眼では見えない遠くの星を観察し、その後、屋外で夜空を眺めました。始めは、雲の影響でなかなか星が見えませんでしたが、時折空から覗く月の美しさや、絶えず動き回る人工衛星の発見に歓声が上がりました。「夏の大三角」が見つかると、児童たちは、最大約1400光年という星と地球との距離に思いをはせ、職員の方の説明に静かに耳を傾けていました。