- 発行日 :
- 自治体名 : 広島県尾道市
- 広報紙名 : 広報おのみち 2025年8月号
多くの情報が集まり、日常から切っても切り離せない存在になったSNSですが、使い方を誤ると大きなトラブルが発生することもあります。楽しく便利に利用するために、SNSとの付き合い方を考えてみましょう。
SNS:ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略で、スマートフォンなどで簡単に情報のやり取りができる仕組みのことです。代表的なものに、LINE、X、Facebook、Instagramなどがあります。
■ケース1 SNS型投資詐欺
必ずもうかる!確実に利益が出る方法をあなただけに教えます!
・SNSで知り合った人物から、投資話を持ち掛けられました。「必ずもうかる」「サポート付き」と言われ、指定されたアプリを登録して数万円を入金しました。数日後「数千円の利益が出た」と報告があり、出金もできたため相手を信頼していました。その後「もっと大きく稼げる」と言われて数十万円を入金しましたが、出金はできず、相手とは連絡が取れなくなってしまいました。
■ケース2 偽情報の投稿と拡散
動物園からライオンが逃げたらしい!危険を知らせるために拡散して!
・大規模地震発生直後、SNSで「動物園からライオンが脱走」という偽の情報が投稿されました。投稿を信じた人々により情報が拡散され、現地の人や自治体に混乱を招きました。ライオンの脱走元として推測された施設には問い合わせの電話が殺到し、職員が対応に追われました。後に、すべて事実無根であると判明し、投稿者は業務妨害で逮捕されました。
■ケース3 誹謗中傷
誹謗中傷?ちょっとふざけただけだしネタじゃん(笑)
・高校生のAさんは、SNS上で同級生のBさんについて「Bは万引き常習犯」などと事実無根の内容を繰り返し投稿しました。投稿が拡散されたことによりBさんは精神的に追い詰められ、外出ができなくなりました。名誉棄損として訴訟が起こされ、Aさんは損害賠償請求を受けることになりました。
これらの事例のようなSNSトラブルが、実際に日本国内で日々起こっています。トラブルを起こさない・巻き込まれないためにはどんなことに注意したらよいか、考えてみましょう。
予防・対策例を次ページで確認しましょう
■トラブルを防ぐためには?
○ケース1 SNS型投資詐欺偽
・「必ずもうかる」話は疑いましょう
投資に「絶対」はありません。高額利益を強調する話は詐欺の可能性があります。
・SNSで知り合った人を安易に信用しない
顔が見えない相手とのお金のやり取りは非常に危険です。
・出金できたからといって安心しない
詐欺では、少額の出金で信用させてから大金をだまし取る手口がよくつかわれます。
○ケース2 偽情報の投稿と拡散
・情報をすぐに信じない
SNS上には事実ではない情報も存在しています。冷静に真偽を判断する習慣が大切です。
・公式発表を必ず確認
自治体や警察、報道機関などの発信を確認してみましょう。
・発信・拡散は責任をもって
特に災害時は、根拠のない投稿が急速に広まることにより現場が混乱することがあります。安易な投稿・拡散は、場合によっては人命を脅かす可能性もあることを知っておきましょう。
○ケース3 誹謗中傷
・事実でないこと・人を傷つけることは書かない
うわさや憶測で他人を傷つける投稿をすることは、名誉棄損や侮辱罪にあたる可能性があります。
・発信前に一度立ち止まって冗談のつもりでも人を深く傷つけることがあります。「これで誰かが傷つかないか?」を考えましょう。
・傷ついたら我慢しないで
自分を傷つける相手とは無理に関わらず、距離を置いて心の安全を守ることも大切です。周りの信頼できる人にも相談してみましょう。
■あなたは大丈夫?アカウントの情報管理
アカウントのIDやパスワードなどの情報が他人に知られると、アカウントが乗っ取られてしまう危険性があります。
★パスワードは他人に推測されにくいものにしましょう
誕生日や名前をパスワードに使うのは危険です!
★二段階認証(二要素認証)の設定をしましょう
二段階認証:パスワード入力に加え、別の方法で本人確認を行う仕組み
例)
・メールで届く6桁の数字を入力
・専用アプリで認証ボタンをタップ
・指紋や顔などの生体認証
■学ぼう!安全のための知識
インターネットやSNSの情報を正しく見分けて、安全に、便利に使う力をつけるための情報が詰まったウェブサイトです。
(二次元コードは本紙参照)
■SNSトラブルで困ったときの相談先
警察(不正アクセス、詐欺、脅迫、悪質な嫌がらせなど)
・警察相談専用窓口(【電話】#9110)
・尾道警察署(【電話】0848-22-0110)
消費生活センター(通信販売における消費者トラブルなど)
・消費者ホットライン(【電話】188)
・尾道市消費生活センター(【電話】0848-37-4848)
人権相談窓口(悪質な嫌がらせなど)
・みんなの人権110番(【電話】0570-003-110)
・こどもの人権110番(【電話】0120-007-110)
・人権相談(来所相談)※
日程は広報おのみち「相談」コーナーに掲載(今月号は本紙26頁)。
・インターネット人権相談(二次元コードは本紙参照)
○アカウントが乗っ取られてしまったら・・・
(1)可能な場合は、パスワードの変更・再設定
(2)サービスにクレジットカード情報を登録している場合は、クレジットカード会社へ連絡
(3)サービス提供会社へ連絡・相談
(4)警察に不正アクセスの通報・相談
■移動型スマホ教室
講師とタブレットを通じて話しながら学びます
専用車両の中で、スマートフォンの使い方やセキュリティについて学ぶことができます。詳しくは、広報おのみち7月号25頁をご確認ください。
日時:8月20日(水)・27日(水)
場所:市役所本庁
申込み:予約専用ダイヤル(【電話】0800-111-9442/9:00~17:00)
問合せ:情報システム課
【電話】0848-38-9308
■家族や友だちと話し合おう!楽しくSNSを利用するためのルール
自分の考えを書き込んでみましょう。
○SNS利用時のルール(例)
・誰かが傷つく表現を使わない
・誰かを傷つける投稿を拡散しない
・発信・拡散の前に正しい情報か確認する
・個人情報は書かない
・写真をアップするときは個人情報が特定されるようなものが映り込んでいないか注意する
・SNSでお金のやりとりをしない
・不安に感じたらすぐに相談する
○アカウントの管理ルール(例)
・パスワードは推測されにくいものにする(自分の名前や誕生日などにしない)
・パスワードを使いまわさない
・パスワードだけでなく、二段階認証(二要素認証)を設定する
・他の人にパスワードは教えない
問合せ:秘書広報課
【電話】0848-38-9377