- 発行日 :
- 自治体名 : 広島県安芸高田市
- 広報紙名 : 広報あきたかた 令和7年6月号
■中学校統合の基本的な考え方
・現在の市内6中学校を1中学校に統合
・設置場所は吉田町内(具体的な場所は今後検討)
・校舎を新築
■計画の推進期間
・2029年度まで
■今後の予定
・統合中学校の設置場所を選定
■藤本市長から皆さまへ
中学校統合については、市長就任前から市民の皆さまのさまざまな意見を聞くことがありました。その中で、もう一度皆さまの中学校統合に対する思いを聞かせていただきたいと考え、地域、現役の中学生、さらには市PTA連合会役員の皆さまとの対話集会を開催しました。それぞれの思いをお聞きする中で、中学校統合に対する期待というのが大きかったように感じました。最終的に私が出した“1校を新築で”という方針は、このたびの対話集会の中で、現役の中学生である子どもたちの声や思いをくみ取り判断したものです。我々責任ある世代には、無限の可能性を秘めている子どもたちに多様な選択ができる教育環境を提供し、子どもたちが持つ夢や多様な学び方を保障する責任があります。さまざまな思いを持って学校生活を送る子どもたちの将来に、大人の都合でふたをすることがあってはならないと考えています。
これまでに、中学校統合によって地域の活力がなくなりさびれてしまうという声も多く頂きました。中学校統合後の地域の在り方についても、行政が責任を持って取り組んでいく覚悟でいます。支所機能の見直しを図るなど、地域が抱える中学校統合後の課題も解消していきたいと考えています。
■永井前教育長から皆さまへ
教育委員会では、これまで「子どもたちの教育環境の改善」を中心に据え、中学校統合について検討を重ねてきました。中学校は、義務教育の仕上げの最後の3年間になります。安芸高田市の子どもたちが、その期間を安芸高田市内で過ごすことは、将来、大きく羽ばたいていく重要なポイントになると考えています。
今回、中学校統合について、これまでの教育委員会の取り組みや市民との対話を踏まえ、市長が1校統合、校舎新築の判断をされました。教育委員会としても、市長と「子どもたちの教育環境の改善」の思いを共有できたと喜んでいます。また、現在の市内6中学校を1中学校に統合し、校舎を新築することは、ハードとソフトの両面で、子どもたちに最適な学習環境を提供できると確信しています。
中学校を統合することで集団が大きくなり、人間関係に不安を感じる生徒もいると思います。これまでよりも大きな集団で人間関係の構築に不安を持つことは、ある意味当然のことです。だからこそ、義務教育期間のうちに、子どもたちが大きな集団の中で友人たちと切磋琢磨(せっさたくま)しながら、人との関係性を学んでいく環境が必要と考えています。
今後も、教育委員会が一丸となり、市長部局と連携しながら、引き続きこの中学校統合をやり遂げたいと考えています。
一人一人の声を大切に安心して成長できる環境を
問合せ:教育総務課 学校統合推進室
【電話・お太助フォン】42-0049