その他 Next Generation’s Hero

■県内女子高生初 2級家具製作技能士を称する高校生
□安川 夏実さん
山口県では初となる、2級家具製作技能検定試験に合格した女子高生、下関工科高校3年の安川夏実さんを紹介します。
建設工学科に通う安川さんが木材加工に興味を持つようになったきっかけは、木の家が好きな両親の存在。テレビなどでよく木の家を見ていたことで、木材加工を学ぶことを決めたそうです。将来、自分が製作した家具を両親に贈ることを思い描きながら、日々、技能の習得に励んでいます。

●試験の内容と当日の私
5時間30分という制限時間の中、与えられた課題を製作する実技試験。まず自分で図面を描き、製作するのに必要な「腰型定規」という道具を自分で作った後、各部品の加工・組み立てに移ります。
ところが、その定規を使って最初に加工する工程でミスが発覚。ここでのミスは、安川さんにとって初めてのことでした。焦りと緊張の中「どうすれば完成させられるか。やるしかない」と前だけを見て軌道修正。冷静に対応できたことで調子が上がり、練習以上にきれいに仕上げた安川さん。令和6年度前期試験に合格したのは、社会人を含め安川さんただ一人でした。
顧問の岩田誠先生は「難しいかなとも思いました。実力的には十分ですが、進路選択の時期と重なることに加え、あの猛暑。大変な状況の中、本当によく頑張ったと思います」と昨夏を振り返ります。

●飽くなき努力はこれからも
友達に誘われて入った建設研究部。木材加工の技術に触れる中でどんどん楽しくなっていったといいます。家具や建具を設計施工する会社への就職が決まった安川さん。「私はこれからたくさんの物を作っていきます。いろんなことを学んで、一人前になりたいです」と、夢に向かって歩みを止めることはありません。

安川さんの技術を動画でも!下関市公式Instagramへ…本紙参照

※写真は本紙参照