- 発行日 :
- 自治体名 : 山口県岩国市
- 広報紙名 : 広報いわくに 令和7年7月1日号
●大人の予防接種
今回は大人の予防接種について、最近の変更点なども含めて解説します。
妊娠中に風しんや水痘ウイルスに感染すると、赤ちゃんに先天異常が生じる可能性があります。これまでに風しんや水痘ワクチンを接種していない人は、妊娠前に夫婦で予防接種を検討してください。接種後2カ月間は避妊する必要があり、早めの対応が必要です。
妊娠中に検討する予防接種には、インフルエンザやコロナウイルス、そして生まれてくる赤ちゃんの百日咳を予防する三種混合、赤ちゃんのRSウイルス感染症を予防する妊婦用RSウイルスワクチンなどがあります。
インフルエンザワクチンは、65歳以上の人と、60~64歳で一定の基礎疾患のある人が定期接種の対象で、それ以外の人は任意接種になります。定期接種の対象期間は10月~2月の期間ですが、流行する前の10月~12月のうちに接種することをお勧めします。
RSウイルスは、主に子供の鼻風邪、気管支炎、肺炎の原因として有名なウイルスですが、高齢者の肺炎の原因としても重要なウイルスです。成人用RSウイルスワクチンの対象は、60歳以上の人と、50歳以上で感染時に重症化しやすい持病がある人で、任意接種となります。
肺炎球菌ワクチンは、満65歳の1年間が定期接種の対象で、定期接種は23種類の血清型の肺炎球菌に対応したワクチン(PPSV23)になります。65歳の定期接種以降は、前回の接種から5年以上あけて任意接種でのPPSV23の追加接種が推奨されています。
帯状疱疹ワクチンは、今年度から定期接種になり、経過措置期間中の定期接種の対象者は、その年度に65・70・75・80・85・90・95・100歳になる人、101歳以上になる人です。市では満50・55・60歳の人が行う任意接種に対して、独自の助成を行っています。生ワクチンは1回接種、より高い効果が期待される組み換えワクチンは2カ月以上の間隔をあけて2回の接種が必要になりますので、助成期間内に接種が終了できるように気を付けてください。
助成のある予防接種の詳細は、市のホームページにも掲載しています。
予防接種を受ける場合は、近くの医療機関にお問い合わせください。
〔岩国市医師会〕