- 発行日 :
- 自治体名 : 山口県上関町
- 広報紙名 : 広報かみのせき 令和7年1月号
■海のまち診療所 中山医師の健康情報コーナー
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。例年になく寒い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。冬は足先が乾燥し、カサカサになって皮がめくれるなど、足のトラブルが多くなる傾向にあります。
今回のテーマは「フットケア」です。
なぜフットケアが重要になるのでしょうか。足は、ふくらはぎの筋肉を収縮させることによって、下半身から血液を送り出すポンプの役割を担っていることから「第2の心臓」と呼ばれています。つまり、足は全身の健康を保つ上で重要な働きを果たしています。また、足の状態が悪いと歩行に支障をきたし筋力や活力の低下につながります。フットケアは転倒予防に貢献すると言われ、寝たきり、フレイル、認知症の予防につながるとされます。
下記のチェックポイントを参考に足の指の間や爪、かかとを含め足の隅々まで観察しましょう。
○爪のチェック
・巻き爪などの爪の変形がないか
・水虫や爪水虫がないか
○皮膚・足全体のチェック
・靴擦れがないか
・やけどやひっかき傷、水ぶくれがないか
・「たこ」「うおのめ」ができていないか
・皮膚がカサカサしていないか
・皮膚が白かったり、紫になったりしていないか
・冷たかったり、左右差があったりしていないか
・むくんだり、腫れたりしていないか
・痛みやしびれ、感覚のない部分はないか
フットケアの基本はきちんと洗って保湿することです。入浴するときは、足の指の間まで丁寧にきちんと洗うようにしましょう。入浴できないときも、濡らしたタオルで足をふくなど、足の清潔を常にこころがけることが大切です。また、洗ったあとには保湿ケアをとりいれましよう。乾燥してひび割れした部分から、細菌に感染してしまうこともあります。しっかりと保湿ケアをしましょう。入浴後の保湿剤の塗布は、保湿効果を高めます。
海のまち診療所では、皮膚の乾燥をはじめ、巻き爪や「たこ」・「うおのめ」、むくみなど足のトラブルに対応します。お気軽にご相談ください。