くらし 第10回 きょうも、どうぶつえん ー真夏の動物園の楽しみー

猛暑が続き、とくしま動物園内でも動物たちが涼を求める光景が目につきます。厳しい暑さを乗り切ってもらいたいです。
さて、動物園の楽しみ方は、数多くありますが、やはり普段は目にすることがない動物たちに出会えることも醍醐味(だいごみ)です。特に、普段なら遠く離れた地域に生息している動物を観察し、知的好奇心を刺激してください。
今回ご紹介するのはケヅメリクガメです。野生ではアフリカ大陸中部のサバンナや砂漠に生息する動物で、とくしま動物園ではオス2頭が生活しています。

■ケヅメリクガメってどんな動物?
個体差がありますが、甲長(こうちょう)約80センチメートル、体重は約100キログラムあり、リクガメの中でも、世界で3番目に大きくなるリクガメです。名前の由来である後ろ足の付け根付近の「爪」のように発達した突起があることが特徴です。基本的に成体は全身が灰褐色(はいかっしょく)から薄い褐色(かっしょく)一色(いっしょく)になり、他のリクガメのように斑紋(はんもん)や色彩(しきさい)がありません。
食性は、草食性で体が大きく食欲旺盛です。野生ではサボテンのような多肉(たにく)植物、イネ科の植物や野草など、水分の多い植物を食べています。キャベツ・トマトなどの野菜やリンゴ・バナナなどの果実も大好きです。
寿命は、「亀は万年」という言葉もあるとおり、平均30年から50年でとても長生きです。個体によっては100年以上生きる場合もあります。また、性格は基本的に穏やかでマイペースです。見慣れない人に対しては警戒心を示すなど意外な一面を持っていますが、適切な接し方と慣れによって多くの場合は穏やかに過ごしています。

問合せ:とくしま動物園STELLA PRESCHOOL ANIMAL KINGDOM
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