くらし 人づくり 石垣プロジェクト〈 5 〉

■「学力づくり」話し合う、高め合う…そこに笑顔が!
「♪とべとべ とんび~ そらたかく~…」
音楽室から、4年生の歌声が聞こえてきます。

「ピンヨロー、ピンヨロー…と歌詞があるけど、とんびは何羽飛んでいると思う?」

「4回鳴いているから、4羽で仲良く飛んでいると思います。」
「え?2羽じゃないん?2羽のとんびが楽しく話しながら飛んでいると思うな。」

「どうして2羽が楽しく話してるって思ったの?」

「高い音と低い音、高い低いの交互だから、2羽が呼びかけ合っていると思います。」

「なるほど、音の高さに注目したんだね。」

「僕は、1羽のとんびがくるくる回りながら飛んでいると思います。」

「1羽って思うのは、どうして?」

「こうやって羽を広げて鳴きながら回っているとんびを、テレビで観たことがあるからです。」

「テレビで観たことと結びつけて考えたんだね。みんなは、どう思ったのかな?」

「2羽だよ。」「いや、4羽だよ。」と、話し合いが始まります。

「じゃあ、何羽かイメージしながら、とんびになりきって歌ってみよう。」

「4羽、2羽、1羽、それぞれのとんびの姿をイメージしながらみんなで歌ってみます。」

「歌ってみてどうだった?」

「最初4羽だと思っていたけど、2羽が呼びかけ合うという意見を聞いて「いいな!」と思ったから、1回目と3回目を強く歌いました。とても歌いやすかったです。」

「友だちの意見を聞いて、考えが変わったんだね。」

「強弱は同じだけど、こうやって旋回したら近づくと強く、離れると弱く聞こえるから、やっぱり1羽だと思います。」

「なるほど!」「1羽かも!」「もう1回歌って確かめたい!」 自分の考えや思いを言葉にし友だちと伝え合い、互いに高め合うことで、子どもの思考はどんどん深まっていきます。みんなと学び合う楽しさ。そこには、子どもの笑顔が広がっています。

問い合わせ:学校教育課
【電話】24-8821