文化 八幡市 × 八幡浜市 二宮忠八翁がつないだ絆

■長年の交流がついに結実
二宮忠八生誕の地である「八幡浜市」と晩年を過ごした「京都府八幡市」。「やわた」という共通の地名が縁となり、平成25年度から中学生が隔年で互いの市を訪問する交流事業が始まりました。この交流を通じて、次世代を担うこどもたちは互いの文化や歴史に触れ、友情を育んできました。
そして、去る8月19日、八幡浜市として初めてとなる友好都市協定を八幡市と締結。今後は、この協定を基盤として、両市の強みや魅力を活かした観光振興、文化・スポーツ交流、教育交流など、幅広い分野での交流事業を積極的に展開していきます。
さらに、市民の皆さんが相互に交流できる機会を創出し、互いのまちの文化や歴史に触れる体験を通じて、多様な価値観を育み、郷土への愛着と誇りを深めていくことを目指します。

■京都府八幡市ってどんなところ?
○歴史と文化
国宝・石清水八幡宮を中心に千年以上にわたり、聖と俗が溶け込む門前町として繁栄し、寛永の三筆・松花堂昭乗(しょうかどうしょうじょう)などの文化人により茶の湯文化が発信されてきました。
また、二宮忠八や八幡の竹を使って世界に光を与えたエジソンなど、多くの人を惹きつける物語が生まれた地域でもあります。

○自然
京都府の南部に位置し、国宝・石清水八幡宮が鎮座する緑豊かな「男山」や3つの川が合流し1つの大河となる「三川合流域」、そして、約220本のソメイヨシノが約1.4kmにわたって咲き誇る桜の名所「背割堤」など、多くの自然を感じることができます。

■両市の交流の礎を築いた中学生交流事業
生徒同士の文化交流や体験活動を通じて、両市の魅力や価値を知ることにより、相互理解と信頼関係の構築、地域活性化につなげていくことを目的に始まりました。
10回目となる今年度は、8月19日~21日の3日間、八幡浜市内で交流を深めました。

・舌田地区で地引網体験。みんなで協力して網を引っ張り、大きな鯛を獲りました。
・忠八翁ゆかりの地をクイズラリー形式で散策。生誕地や八幡神社を訪れ、二宮忠八への理解を深めました。
・八幡浜市の中学生が魚料理をふるまい、楽しく交流しながら夕食をともにしました。