くらし 令和7年度大洲市の当初予算と重点事業(1)

令和7年度の一般会計当初予算は、308億7千万円で、昨年度より6億2千万円(2.0%)増額し、平成17年の市町村合併以降で最大の予算規模となりました。特別会計・企業会計を合わせた予算総額は、502億1,225万円(過去4番目)です。
今年度もSDGsの目標を意識して、健康で心豊かに、将来世代も安心して暮らすことができ、誰もが幸せを実感できる「Well-being(ウエルビーイング)なまち」を目指して、3つの重点事業を中心に持続可能な地域づくりに取り組むための予算を編成しました。

◇語句の説明
〇歳入
自主財源…市が自主的に集められるお金(市税など)
依存財源…国や県から交付されるお金
地方交付税…全国の市町村が一定の行政サービスを保つために国から交付されるお金
市債……国や金融機関から借り入れるお金
繰入金…基金などから一般会計に繰り入れるお金
その他…ここでは地方譲与税,使用料・手数料,寄附金,繰越金諸収入などを含めています。

〇歳出
民生費…高齢者や児童への社会福祉サービスに使われる費用
総務費…市役所やコミュニティセンターの管理,戸籍・税の事務,地域振興,情報システムなどに使われる費用
公債費…借入金の返済に使われる費用
衛生費…健康づくり,環境,ごみ処理などに使われる費用
教育費…学校教育,生涯学習,文化・スポーツ振興に使われる費用
土木費…道路や公園の維持管理,治水対策などに使われる費用
農林水産業費…農林水産業の振興,森林整備に使われる費用
その他…ここでは議会費,労働費,商工費,消防費,災害復旧費,予備費を含めています。

※1万円以下の金額は四捨五入しています。

■令和7年度の重点事業
(1)人口減少対策・子育て支援の充実
[関連予算…5億5,831万円]
高校生世代までの子ども医療費無償化や第2子以降の保育料無料化事業などを継続するとともに、認定こども園など子育て世代が定住しやすい環境整備に努め、婚活支援や出会いの場の創出、妊産婦・子育て世帯を包括的に支援する体制の充実、移住・定住施策の推進など、人口減少対策に取り組みます。

(2)防災・減災対策および流域治水・GXの推進
[関連予算…5億2,667万円]
気候変動による災害リスクや南海トラフ地震の切迫性が高まっていることから、流域治水と連携した田んぼダムによる雨水貯留、内水対策、木造住宅耐震化など防災・減災対策の充実強化を図り、災害に強い地域づくりに取り組みます。
また、環境美化に努め、再生可能エネルギーの活用による公共施設の脱炭素化、森林整備と木材利用を促進します。

(3)デジタル化・業務改革
[関連予算…5億9,420万円]
市内全域に整備した高速情報通信基盤やデジタル技術も活用して、市民生活の利便性向上、産業の活性化を図り、BPR(業務改革)を行いながら、働き方改革や行政の効率化を推進します。

■会計別の予算額