子育て キラリ東温この人なう No.125 地域で輝く人にインタビュー

■3年間伸ばした髪をヘアドネーション
竹内 遥真さん
Haruma Takeuchi(則之内東)

病気や事故などで髪の毛を失った子どもたちのウィッグを作るため、髪を寄附する「ヘアドネーション」。川内中学校1年生の竹内遥真(はるま)さん(12)は、ニュースで見た同年代の男の子や遥真さんの母、綾子(あやこ)さんがヘアドネーションをしていたことをきっかけに、小学3年生の頃、ヘアドネーションをするために髪を伸ばし始めた。それまで短かった髪は、小学校を卒業する頃には腰の辺りまで伸びていた。綾子さんは「髪が長いと女の子に間違えられたり、からかわれることもあったようですが、『自分はヘアドネーションをするために伸ばしてるんだ』という芯を持っていました」と振り返る。美容室での散髪には、父と母、兄も協力し、遥真さんは短くなった髪に「軽過ぎて変な感じがする」と言いながらも、満足そうな表情を浮かべていた。「中学校は部活があるからどうなるか分からないけど、できればまた伸ばしたい。高校生になっても伸ばそうかな」と家族と笑い合った遥真さん。彼の強さと優しさが、髪に悩みを抱える子どもたちに笑顔を届ける。