くらし キラリ東温この人なう No.126 地域で輝く人にインタビュー

■医学部生でありながら消防団員として活動
加我 友寛さん
Tomohiro Kaga(横河原)

愛媛大学医学部6年生の加我友寛(ともひろ)さん(34)は、医師を目指して勉学に励む傍ら、横河原の消防団の基本団員として活動している。元々は看護師として働いていたが、患者さんが最期の時を自宅で過ごせるよう、医師として訪問診療に携わりたいと考えるようになり、29歳の頃、愛媛大学医学部に編入。その年、消防団女性部に所属する医学部生から勧められたことや、幼い頃「消防士になりたい」という夢を抱いていたことから、自ら消防団への入団を志願した。しかし、勉学と消防団活動の両立は容易ではない。「試験当日の夜中1時に火災が発生し、4時頃まで消火活動に当たって、その後また勉強して試験に望んだこともありました。その時は『自分が試験に受かるかどうかよりも、今は火を消すのが第一だ』と思って現場に向かっていました」と振り返る。
「卒業後も、就職先の地域の消防団に入団し、地域の一員として活動できればと思っています」と話す加我さん。医療と消防という二つの分野から、尊い命を守り続けていく。