くらし 令和7年 第3回定例会(1)

9月9日開催

■上村町長の行政報告
みなさんおはようございます。
昨年の9月議会行政報告でも、「今まで経験しなかった猛暑、という言葉を今年も繰り返すことになり」という内容から始めましたが、これも毎年続くと異常気象とは言えなくなってきているのではないでしょうか。
上島町ではこの猛暑・酷暑対策として、昨年度から世帯全員が非課税である高齢者や障がい者で、現在居住している住宅にエアコンがない世帯を対象とした設置支援を行なっています。
また、町民の生命と健康を守ることを目的に、一時的に暑さをしのぐための指定暑熱避難施設いわゆるクーリングシェルターとして5つの公共施設を指定しています。
このシェルターについては現在、一般に開放していただける店舗等民間の施設も指定しておりますので、遠慮なくご活用ください。
本日は、令和7年第3回定例会を招集いたしましたところ、全員の出席をいただき誠にありがとうございます。
6月定例議会後の行政活動内容や資料についての詳細は時間の関係上、上島町ホームページ内の町長活動報告に代えさせていただき、この場においては主な事項のみを報告させていただきます。
6月21日には、「日本スポーツマスターズ2025愛媛大会」のカウントダウンイベントに参加いたしました。この大会は、原則35歳以上のアスリートが参加するスポーツの祭典であり、愛媛県では初めての開催となります。その中で上島町は9月20日、軟式野球の競技会場として生名スポレク野球場が選ばれています。参加する選手は、スポーツ愛好者の中でも競技志向が高く、生涯スポーツの模範となる方々ですので、町民の皆さまにはぜひとも会場にお越しいただき、おもてなしを込めた応援をよろしくお願いいたします。
6月22日、関西岩城会、6月29日、近畿愛媛県人会と、大阪で開催されたそれぞれの会に出席し、各界で活躍されている上島町や愛媛県出身の方々と久しぶりにお会いすることができました。皆さま、遠く離れてはいらっしゃいますが、それぞれの故郷を思うお気持ちに胸が熱くなるのと同時に、町を預かるリーダーとして「ふるさとを守り続ける使命」に、改めて身が引き締まる思いがしました。
7月1日から2日にかけて、東京で離島振興対策要望活動を行いました。業務の合間には、7月1日付で異動された国交省や総務省の上島町に関係する部署の新旧幹部の方々に対して、他部署に異動された方には、今までのご支援やご助言への感謝の意を表すとともに、新たに異動で来られた方には、上島町行政の方向性とPR活動を行ってまいりました。
7月20日投開票の参議院議員選挙においては、上島町の投票率が連続して県下1位となりました。国政に関心を持ち続け、日本の将来を決める選挙に積極的に参加していただいている町民の皆さまの行動に、心から感謝申し上げます。
7月30日には区長懇談会を開催いたしました。各地区からの要望については、それぞれ文書で回答し意見交換も行いました。秋には「まちづくり懇談会」も計画しておりますので、町民の皆さまからの声を直接届けていただきますようお願いいたします。
7月31日、愛媛県漁港漁場協会通常総会が松山市で開催され、引き続き副会長に選任されましたので、今後も水産振興に力を注ぎたいと考えています。
8月1日、地域住民の皆さまの新たな移動支援を目的にした上島町デマンド交通、通称「チョイソコゆめしま」の出発式を開催しました。ご案内のように、運行エリアは上弓削と岩城の2地域からのスタートになりますが、これらの実証実験の評価や実績によって、将来的には町内全域へのデマンド交通の展開を検討して参りますので、積極的にご活用いただきますようお願い申し上げます。
8月2日には、ふるさと夜市に参加し、沖縄をはじめ全国各地から里帰りした懐かしい顔に出会えることができました。町内全ての島々からの参加や、若者たちの浴衣姿、先輩方の明るい笑顔に、幸せな気分に包まれました。
8月5日、初めての試みとして上島町議会主催による「こども議会」が開催されました。これは、上島町の子どもたちが、議会を直接体験することで、行政や町議会の仕組みを学び、議会をより身近なものと感じてもらい、次の世代につないでいくことを目的にしています。
当日は町内の中学生10名が議員として参加し、新鮮な緊張感が漂う中、上島町の空き家問題・医療体制・財政状況など日頃感じる身近な疑問が「一般質問」として投げかけられました。
理事者側は真剣かつ丁寧にお答えさせていただく中で、中学生の柔軟で斬新な発想やアイデアもありましたので、事業化を含め今後の町政に生かすよう検討してまいります。
8月18日には、沖縄県宮古島市で開催された第16回国土交通大臣杯全国離島交流中学生野球大会「離島甲子園」に出席しました。開会式にも参加させていただき、堂々としたチーム代表の挨拶や誇り高い選手宣誓に、この離島甲子園が全国規模の伝統ある大会に育ったことを実感しました。また、試合直後に球場外で相手チームと交流する上島町の中学生の姿に、この大会の意義を再認識することになりました。