文化 【ふるさと魅力発信】天体観測館

■しし座を見よう
3月も終わりに近づき、少しずつ暖かくなってきた頃の夜9時、春の有名な星座「しし座」が南の空に昇ってきています。
しし座は「レグルス」という明るい一等星が目印です。レグルスはラテン語で「(小さな)王」という意味があります。また別名としてギリシャ語でΚαρδια Λεοντος(Kardia Leontos)とも呼ばれ、獅子の心臓を意味しています。しかし、実はこのかっこいい別名のあるレグルスは全天で21個ある一等星の中では1番暗い星です。
しし座を見つける目印となるのはレグルスから上に向けてはてなマーク(?)を鏡に写したような形です。これはししの大鎌と呼ばれていて、その呼び名の通り鎌のように星が並んでいます。日本では雨樋をかけるフックに似ていたことから「樋掛け星(といかけぼし)」と呼ばれていたそうです。
しし座は星座占いにも使われている星座です。暖かくなってきたとは言ってもまだまだ夜は寒いので、防寒をしっかりとして観察をしてください。(重藤)

▽学芸員のつぶやき
星座を線で結ぶとなんとなく獅子っぽく見えます。名前通りの見た目の星座はかなり少ないので覚えやすいかもしれません。

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